一人商い|身の丈起業

身の丈起業するなら自分がどうありたいかを考え、やらないことを決める

身の丈起業を提唱しています。もしやるなら中途半端はNG。徹底してやり切ります。徹底してやり切るために必要なことは何か?それは「やらないことを決める」こと。本記事では自分サイズの身の丈起業を志すときに覚えておきたい「やらないこと」をまとめました。

社員を雇わない

「毎月25日が恐怖なんですよ。社会保険料に◯十万円。◯十万ですよ!稼ぎは全部そこに消えていく。社員の給料を稼ぐために働いているようなものです・・・」知り合いの経営者はこんな話をしていました。「銀行からお金を借りるコツはわかるようになった」こうも言っていました。その話ばかりしていたので余程そのことに追われているのだとわかりました。

社員を雇って社長として会社を経営していく。一見格好いいですね。でも実態はそんな体裁だけではとんでもないことになります。給料を毎月払うということはその人の家族の人生まで背負うということ。それができている経営者には敬意を表します。一方でそのために毎日働くというのが本当の仕事なのでしょうか?そのために起業したのでしょうか?もしかしたら当初の思いがどこかに消えてしまうことにならないでしょうか?

身の丈起業は自分がやりたいことをシゴトにします。そのことが結果誰かの役に立つ。相手からありがとうと言ってもらう。ありがとうの対価をいただく。お金がまわる。毎日生活が成り立つ。自分がやりたいことをやるが原点。ここはシンプルでありたいですね。

世の中を変えようなんて大それたことは考えていないし興味もありません。ただ一方で思うことがあります。一人社長がたくさんいます。一人社長同士が自由闊達に交じり合って新しいシゴトを生み出す世界。そうなれば日本の社会はもっとイキイキしていくような気がします。

事務所を持たない

事務所そのものはお金を生み出しません。というより固定費が発生するだけです。僕の場合。数年前はマンションの一室を借りていました。用途はセミナーや講座の会場、ラジオやユーチューブの録画、メンバーへの場所貸しなど。ほとんどそこで机についての仕事はしていませんでした。

その後、山のオフィスを構えました。街中にある自宅と山とを行き来する二拠点複業をスタートしました。現在(2020年)で3年目。全く不自由はありません。山に数日間こもっても普通に業務はまわります。不自由どころか集中とリラックスでメリハリがつくし、生産性は上がりました。

今の時代ネットにつながる環境さえあればシゴトはどこに居てもできます。むしろいろんな場所でシゴトをしたい。人は環境を変えることで発想が広がります。机にかじりついていても頭の中は硬くなるだけ。煮詰まったら外に出る。公園のベンチに座ってみる。行き交う人を眺めてみる。そんなところから始めてみてください。身近にこんなものがあったんだと新たな気づきが生まれます。

会社をつくったらまず事務所を持つもの。そう思っていませんか?それが常識と考えていませんか?そんなことは決してありません。数年前からそう思っていましたが新型コロナ禍で実証されましたよね。その前に考えてほしいことがあります。なぜ事務所なのか?何のための事務所なのか?そもそも事務所自体が必要なのかを考えてみてください。身の丈起業に事務所は不要です。

組織をつくらない

僕は組織という言葉が好きではありません。組織といった瞬間にそこにはヒエラルキー、ピラミッド型階層の発想が生まれます。つくりたいのは組織ではなくチームです。一人ひとりが持つ個性を存分に活かし役割分担をしゴールを目指す。そのテーマに必要な人が集まってやり切っていく。そこには固定化したものはありません。

組織になると次第に硬直化して物事が進むスピードが落ちます。組織に属する人の合意を得ないといけないからです。マネジメントとかリーダーシップとかいった類の言葉が出てくるようになります。だんだんと決めること遅くなります。そうなるとたのしさやワクワク感なんてどこかに消えていってしまいます。

やりたいことがあるのにいちいち調整するなんて面倒なことはしません。自分が決めればそれが全て。自分がやりたいことをやる。思いついたら即断即決。責任は全て自分。シンプルイズベストです。

やらないことを決めた理由

僕は23年にも渡り大企業、ベンチャー、中小企業でサラリーマンを経験してきました。大企業とはどんなところなのか?ベンチャーが創業するときにはどんなことが起こるのか?ワンマン創業社長が営む中小企業には何があるのか?全て実体験してきました。

軸足は個人一人ひとりが個性を生かして働くこと、生きていくことにあります。自分でそれをやろうとしてサラリーマンとして失敗人生を歩みました。大企業ではそれができないことが身をもって知りました。もちろん大企業だからできること、メリットもたくさんあります。ただ僕が目指す働き方ではないというのは明快にわかりました。

まとめ|自分がどうありたいかが全て

身の丈起業を確立するには中途半端ではなく貫くスタイルを持ってください。目指すは小さくてもキラリと光る会社です。これからの時代はこれだけは誰にも負けない専門性を一本持つことに価値があります。「新しい職業を創り出す」ことです。メンバーの一人は僕のスタイルをFAAイズムと呼んでくれました。FAAイズムを自ら実践し、継続具体化していきます。

ここで書いた働き方は僕自身がこれまで歩んできた人生をもとに決めたスタイルです。これが正しいとかこうしないといけないというものではありません。大切なことは自分がありたいか。自分の人生をどうつくっていきたいのかです。自分がありたい生き方を決めていきましょう。

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