起業するなら完全を求めない

起業準備をしているといろいろな不安が頭をもたげてきます。「商品を考えてみたけど、果たしてこれで本当に売れるんだろうか?」「やろうとすることに知識や技術が足らないけどこんなのでいけるんだろうか?」こんな感じです。不安という感情はそこから先が未知の世界だからやってきます。未知の世界はいつまで経っても未知の世界です。自分が体験するまで不安は消えません。
「みんな完全を求めすぎている。準備しすぎ。まずはやっちゃえばいいのに。起業なんてやらないと何もわからない世界。僕なんかまだ自分のやりたいことの半分もできてないですよ」先日、メンバーの集いに駆けつけてくれた起業家メンバーが言ってました。彼は起業して4年目。4年目であってもこの感覚です。
起業準備をしている人は完全を求める傾向があります。得体の知れない不安を打ち消すためにそうしたくなるんですね。でも考えていても事は一向に進みません。動き出すことがないかぎりその場に止まったままです。
ただ闇雲に思いつきで始めるのはNGです。まずはじっくり考え組み立てる。出来上がったらいったんはそこで終わり。次はすぐに動いてみる。動いた結果、周囲で起こることを受け止めてみる。すると修正点が見えてくる。すかさず修正してまたやってみる。動いてみる。起こったことを受け止めてまた修正・・・これを繰り返します。試行錯誤と言います。試行錯誤の回数が多ければ多いほど精度が上がっていきます。
重要なことは、この試行錯誤をサラリーマンをやっているうちにすること。独立起業した後に試行錯誤をしていたらお金が尽きてしまいます。お金が尽きてくると精神的余裕がなくなります。精神的余裕がなくなると物事を良い方に考えられなくなります。悪循環ですね。サラリーマンのうちならいくらやってもお金はなくなりません。
失敗って何だと思いますか?お金が尽きて何もできなくなったときのことです。サラリーマンのうちにやったことで失敗なんてありません。むしろ修正すべきところたくさん洗い出すプロセスと思ってください。サラリーマン時代にトライして出したエラーの数だけ専門家としての地位を築き上げていく土台になります。【起業するなら完全を求めない】鉄則です。
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