一人社長「雇わない雇われない」働き方が潮流になる時代

2018.08.11 (土)

「一人社長」ときいてどんなイメージを持つだろうか?零細企業。自営業。ちっぽけな会社。今にもつぶれそう・・・こんな感覚を持っているとしたら既成概念のかたまりになっている。一人社長は新しい働き方の象徴になる。従来型の考えは一新しよう。本記事では「雇わない雇われない」一人社長の働き方についてまとめた。

大きな会社なんて要らない

起業するということは会社をつくること・・・そう思っている人があまりにも多い。そんなことはない。会社なんてつくらなくても起業はできる。会社をつくるとは法人を設立するということだ。事業の形態をどうするかだけの話。法人でなくても個人事業主という選択肢がある。

 

成功している会社ときいてどんなイメージを持つだろうか?都心にオフィスを構えてたくさんの従業員がいてそのトップに立っている。こんな感じではないか?そんな会社のトップに立ったら地位と名声を得ることはできる。それ以上のものは何だろう?

 

会社というと社員がいないと格好悪いと思っていないだろうか?僕も最初はそうだった。独立してすぐの頃、「従業員はどのくらいいらっしゃるのですか?」当時苦手な質問だった。恥ずかしいので、はぐらかしたり、家族の手伝いをカウントして「はい僕以外に1名です」なんて言っていた。「銀座に事務所があるのですね」そう言われてうれしかった。実際はシェアオフィスだ。場所にこだわっていた。いずれも今では笑い話だ。

 

今は同じ質問に「僕一人です」と言い切る。「今は小さな事務所をもっていますがいずれなくそうと思っています」「そのうち大好きな自然の中に出先をつくるかもしれません」そう言っている。雇われの身から自分でやるまでいろいろな経験して、自分としてのベストな働き方の結論が出たからだ。

 

従業員なんて要らない

会社を経営するイコール従業員がたくさんいることと思っていないだろうか?僕自身もそうだった。22年も従業員が数千人の会社にいたせいで会社とはそういうものなんだとどこかで思い込んでいた。その後、社員30人のベンチャー創業に関わり規模や大きさは関係ないことを知った。人が多いということは、かえって自由な発想力やスピード感を落とすことになることも体験した。

 

従業員を雇うと彼らが仕事ができる環境を用意しないといけない。人数に合わせた規模のオフィスが必要になる。それには高い家賃を払わないといけない。デスクや椅子といった什器も要る。光熱費も発生する。福利厚生もしなければならない。仕事を気持ちよくやってもらうために社員のサポートもしなくてはいけなくなる。

 

何より従業員がいると自分がやりたいことが即決できなくなる。自分としてこれがやりたい!と思っても社内調整とか下手したら根回しみたいなものまで出てきて無駄な労力が掛かる。本来やりたいことへ注ぐべきパワーが調整みたいな周辺のものに分散してしまう。これってサラリーマン時代と一緒じゃないか・・・そんなふうに思うときがやってくる。世の中で言われるマネジメントと呼ばれる類のものだ。

 

従業員が増えると人の管理が必要になる。人にはそれぞれ個性がある。適性もある。一人ひとりが持つものを引き出して初めてモチベーションができる。その環境をつくるには基本従業員と向き合うことが必須になる。これが人の管理だ。やりがいはあるがそれが自分がしたいことは否かを見極めないといけない。

 

一番大変なのか給料の支払いだ。利益が出ようが出まいが給料は必ず払わないといけない。結果、毎月毎月従業員の給料をどう資金繰りするか、人の配置をどうするか、そんなことばかりしていることになる。給料を払うということはその人の家族の人生を左右するということだ。それだけの覚悟を持てるか否か。きちんと考える必要がある。

 

立派なオフィスなんて要らない

都心に大きなオフィスを構えるのは立派なことだ。見た目がいい。すごい会社に見える。でもそれだけのことだ。裏側では毎月多額の家賃を払っている。光熱費も半端ない。従業員が増えると什器も新しくしないといけない。運営コストだけでも驚くことになる。

 

オフィスがあると通勤しないといけない。満員電車に乗らないといけない。出社時間みたいなルールができる。9時17時でデスクに縛られる必要なんてない。ある時間に集中してやればいい。というか集中してやりからこそ成果が出る。集中しないときはアタマがやわらかくなる環境をつくりアンテナを立てる。そのことで新たなアイデアが湧き出してくる。

 
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やりたいことを今すぐやる

人の管理、お金の管理は社長業と呼ばれるものかもしれない。社長業がしたいのならそれはそれでいい。僕はそうではない。何かをやろうと思ったらすぐ実行に移したい。人との調整なんて煩わしい。やりたいことを自分の責任ですぐやる。それができるから起業家の道を選んだ。

 

長年大きな組織の中でサラリーマンをやってきた。「お客さまにとっては今はこれがベスト。すぐにやるべき」「前例はないけど今進めるべき」そんな場面がたくさんあった。でもそのたびに、やれ根回しだ稟議だとくだらないことに振り回された。会社の指針と違うから取り下げと言われ何も変わることはなかった。

 

「こんなことをを繰り返しているから時代のながれに置いていかれるんだ・・・」そのたびに悔しい思いをした。「こんなのやってられない」何度も地団駄を踏んだ経験がある。ストレスにもなった。全く無意味な世界だ。

 

世の中にとってこれが正しい。今すぐやることに価値がある。そう思ったことが即実践に移せる。起業家は自分がやりたいと思ったことを自分が思った通りに自分の決断ですぐに実現できる。ここに原点を置いている。

 

個人と大企業が新しい関係づくりをする時代

一人でできることには限界がある。例えば大きな会社の案件をとっていくときは仲間とチームをつくる。一つの会社である必要はない。相手にとって価値が提供できればそれでOK。案件ごとのプロジェクトチームを編成する働き方がある。お互いがフィフティで役割と利益分担し合うチームだ。

 

これからの時代はいわゆる大企業と個人とで二極化になるのではないか?大企業も今まで通りのことをしていたら存続できない。柔軟に時代に即応していくことが必要になる。コストの中でも大きなウエイトを占める人件費。正社員を抱える従来型の仕組みだけでは立ち行かなくなる。

 

これからは、会社の規模にこだわるような時代ではない。価値観が多様化し変化の激しい今。柔軟性やフットワークに欠ける組織は機能しなくなる。必要な人材を内部で動かすだけでなく、必要な都度外部から調達する。雇用契約は固定化しない。プロジェクト単位で行う。プロジェクトが終了したら解散。そしてまた新たなプロジェクトを立てる。この繰り返しだ。それぞれの個性を生かし思いをもって仕事するチームを何度もつくっていく。

 

同じ会社という環境の中で新しい発想なんて出てくるはずがない。知らず知らず今いる会社独自の空気に同化していくからだ。業界がわかっているとかそんなことは不要。素人目線は大歓迎。顧客目線でどう見えるのか?どうしたらお客さまがよろこんでくれるのかをシンプルに考える姿勢が必要になる。

 

一方で一人社長として個人で仕事をする人が増えていく。一人社長は自分としてのナリワイを持ちながら大企業と契約して仕事をつくっていく。大企業と個人の働き方の関係性は新しい形に変化する。一人ひとりが元気になることで日本全体も活性化していく。

 

自分にとってのしあわせとは何か?

自分とってしあわせとは何だろう?僕は家族という最小単位を大切にしたい。自分と家族。いつも会話ができてたのしく笑顔で毎日を送ること。それ以上でもそれ以下でもない。だから一人社長という働き方を選んだ。

 

毎日満員の通勤電車で出社、早朝から夜まで会社にいて人の管理をしてお金の工面をして会議にばかり出て疲れ果てて帰宅。そのまま寝てまた次の日を迎える。自分がやりたいこともすぐに実行に移せない。従業員の人生を抱えているので雇われ時代とは比較にならないプレッシャーを感じる・・・こんな世界には決して足を踏み入れたくない。

 

まとめ:「雇わない雇われない」にこだわる

これから取り組んでいきたいのは、専門家としてとんがった一人社長の小さな会社が複数集まって、バーチャルな会社的なビジネス活動をするような形態だ。それぞれの専門分野のメンバーが独創性を持ち寄り、合わせ技で新しい価値を生み出すクリエイティブな風土だ。

 

毎日大きなオフィスに集まって仕事をする必要なんてない。オフィスが大きくなることに価値を感じるなんてナンセンス。ネットでコミュニケーションがとれる今、地方の人とつながって仕事をすることもできる。もちろん海外だってありだ。要所要所になるときだけリアルで顔を合わせる場をつくればいい話だ。

 

23年もの長い間サラリーマンをしてきた。結果出た結論は雇われない働き方。雇われの身になることでたくさんのことを学んだ。世の中には雇われを良しとする人とそうでない人がいる。僕は雇われない選択肢を選ぶ。そして自分が経営者になった今、人は雇わないことに決めた。その理由は雇う側も雇われる側も本質的にハッピーになれないからだ。「雇わない雇われない」貫いていきたい。

 
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