ファンを集めるコミュニティのつくり方11のコツとツボ

2018.11.16 (金)

起業するためには人とのつながり、仲間づくりが必須だ。では具体的に何をしたらいいのか?仲間づくりにはコミュニティをつくることをおすすめする。理由はいくつかある。本記事ではコミュニティづくりのメリットとつくり方のハウツーをまとめた。

 

コミュニティはフラットな場であるのが大前提

 
コミュニティづくりのキモは何か?最も重要なことはその場がフラットであることだ。この場は自由。何を話してもいい。否定はなし。素の自分を出せる場。みんなあなたの話を聴いている。一人として話せない人はいない。そこにいる全員が発言できる。自分のことももちろん大事。でも相手のことも考えよう。フィードバックしてあげよう。自分が応援されると相手を応援したくなる。こんなイメージだ。コミュニティをつくるときまず最初におさえておきたい要素になる。

 

コミュニティはエネルギーの原動力

なぜコミュニティをつくるのか?それは自分自身のエネルギーの源になるからだ。まさに日々の活力を湧き出させる原動力になる。コミュニティは人でできている。毎日息づく人たちだ。人から伝わるものは他には代えられない。

 

「今日は元気をもらいました」「こんなことができるようになりました」最初は伏し目がちだった人が会うたびに目を輝かせるようになる。人の成長を目の当たりにするとはこのことをいうのだろう。

 
ある意味、舞台を設けているようなイメージ。自分がつくった舞台の上で自分らしさを満開にして活動してもらえる。そんな光景を日々感じることができる。そのことが自分にも跳ね返ってくる。コミュニティを運営した人だけが味わえる最大の成果だろう。

 

新規客獲得・収益から考えるコミュニティづくり

 
収益の基盤をつくるという視点でもコミュニティは有効になる。商品を買ってもらう、セミナーに参加してもらう。すべてとてもありがたいことだ。でもその場その場で終わってしまうとビジネスは先細りになってしまう。リピートしてもらってはじめてビジネスは安定する。

 

一見さんのビジネスはその場限りになる。一度に高額の商品を買っていただいてもそれは単月の収益にしかならない。ストック型の固定収入をつくってはじめて事業は継続する。その礎になるのがコミュニティだ。

 

お客さまを増やしていく上でも重要だ。新規のお客さまを獲得するには既存のお客さまの5倍のコストが掛かると言われる。であれば既存のお客さまを大切にすることに注力するのが理に叶っている。既存のお客さまに自社の商品サービスの良さを実感してもらって紹介していただける流れをつくっていく。集まった人から困り事をヒアリングすることで新しい商品のネタも見つかるだろう。

 

もちろん新規開拓をしないということではない。新規開拓も折り込みながら既存客のベースをつくっていくことに重きを置いた活動をしていく。新規開拓をするときにもリピーターになってくれそうか否かを念頭に置いておく必要がある。どんな人でもお客さまにするという考え方では長続きしない。新規開拓をする際にもコミュニティづくりを意識する。お客さまづくりのゴールをコミュニティにすることに置く。覚えておいてほしい。

 

コミュニティ立ち上げのノウハウ

 
起業前からできるコミュニティのつくり方ノウハウについて共有する。自分がやりたいことが決まったらまずコミュニティを起ち上げる。今はフェイスブックという便利なツールがある。フェイスブックのグループ機能を使えば簡単にコミュニティの器をつくることができる。

 

フェイスブックができるまではメーリングリストなどを使っていた。メーリングリストは管理人からの一方通行なのでなかなか交流が生まれにくい。フェイスブックのグループ機能にはコメントがある。お互いにコメントし合うことで双方向性が生まれる。参加者から自然なコメントを引き出せるようになったらコミュニティは盛り上がっていく。管理人のウデの見せどころだ。

 

次に同じ志向、思いのある仲間へ自分から発信して招き入れていく。このとき最初にあなたをサポートしてくれるコアメンバーをつくることがコツだ。コミュニティを育てるものだ。育てていくコツはメンバーが集まってきたら、自分中心でまわさずみんなを主役にすること。コミュニティーメンバーが協力者になってくれるとともに、メンバーのバックグラウンドにいる人も強力な協力者になっていく。

 

やりたいことを常に脳(あたま)に思い続けると、無意識のうちに脳と足が動いていて思いもよらぬ出会いから協力者が生まれる。起業前にコミュニティをつくっておくことができたら、ゼロからの開業ではなくプラスでスタートを迎えることができる。

 

あなたが自分事として相手の気持ちがわかる人を集めてコミュニティをつくっていこう。誰かがやっているコミュニティに参加者として体験をしてみるのも一手だ。一参加者になることでコミュニティに何が必要かがわかる。

 

休憩時間の雑談を活用する

 

異業種交流会などの起業家や経営者の集まりに参加する。そこには決まって交流タイムと呼ばれるものが設けられている。人脈をつくろうというのが目的だ。果たしてこうした交流タイムで人のつながりはできるのだろうか?できないとは言わない。ただできたとしても上辺のものが大半になる。

 

なぜならこうした場では自分のメリットになることしか考えないから。ビジネスありきで話をするからだ。人と人が本当の意味でつながれるのはビジネスの話だけでは難しい。お互いの人となりがわからないのに近づいていけるはずがない。

 

またこうした場では強制的な雰囲気になる。「名刺交換してください」「お互いに交流してください」そう言われると構えてしまう。今から交流しないといけないと思ってしまう。PRしないといけないと感じてしまう。PRしようとしたら本当の人となりは出なくなる。ビジネスライクな話にしかならない。これではお互いにわかり合えない。フラットな会話は自然な流れの中で生まれるものだ。

 

じゃあどうしたらいいのか?ポイントになるのが休憩時間だ。休憩時間がほっと一息つける時間だ。そんなときに前後の人と接してみると自然な会話が生まれる。雑談なので構えた感じにならない。立ち話になるのもいい。会話のキャッチボールでお互いの共通点を探してみるのも一手。

 

こんな例がある。相手もメガネをかけていた。よく見るとメガネのメーカーが同じだった。普通では買わないメーカーだ。話すとお互いにこだわりを持っていた。そんなことから親近感が湧いてきた。その場で会った他の誰よりも印象に残った。

 

仕事でつながろう、つながろうとアクションを起こしたら意外と思うようにならない。こちらから提案していったときも同じようにうまくいかない。一方で新しい仕事が生まれるときは自分が意識していないときが大半。ずっと続けてきたご縁を通じて紹介してもらったりする。「三宅さん、こんな仕事されてましたよね?こんな話があるけどどうですか?」こんな感じだ。これが人とのつながりというものだと思う。

 

コミュニティは人と人とのつながりが勝負。所属するメンバーのつながりの濃さがコミュニティの質を決める。つながり力を加速するためには休憩時間は重要。主催する側に立ったとき休憩時間を上手に使えるようになりたい。人のつながりは「休憩時の雑談」で生まれる。憶えておいて損はないネタだ。

 

一人ひとりを気にかけてあげる

コミュニティを維持発展させていくためには参加者の気持ちになって考えることが第一になる。今やっていることで参加者にとってどんな感情になるのだろう?どうしたら参加者がよろこんでくれるのだろうかを常に念頭に置く。これしかない。

 

でも現実はどこまでそんなことができるのだろうか?経験則で言うと40人を超えるとメンバー一人ひとりを個々に把握することが難しくなる。100人規模になると限界を迎える。学校のひとクラスがこの人数になっているのも理由があるのだろう。

 

人は気にかけてほしい動物。気にかけてくれていると感じたらうれしいものだ。人数が増えてくるとなかなか難しい課題。でもこの気持ちを忘れることなく運営していけたらGOOD。逆に問題が起こったときは気にかける気持ちが欠けていたということになる。

 

コミュニティ立ち上げの事例

 

天職塾FAAでは月例会の中で起業家卒業生に来ていただき起業前後のリアルな体験談を語ってもらうコーナーがある。コミュニティづくりの事例としてOさんにインタビューした。以下がOさんのインタビュー語録だ。

 

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この仕事は犬が大好きではじめました。事業をはじめる前の話。犬友達が増えていきました。そこで会う人はごはんやしつけのことで悩む人がすごく多かった。僕はそんなに悩んだことはありませんでした。

 

悩みを聴けば聴くほど自分の知識が浅いなと思うようになりました。そこでいろいろと掘り下げていくようになりました。掘り下げていくとこれがおもしろい。どうせ掘っていくのなら「やっちゃおう」そんな気持ちになったんですね。

 

3年前から犬友達のコミュニティの管理人をやっています。280人くらいです。当初は5~6人ではじめました。その後オフ会などやるようになりました。リアルで会うといろんな情報が入ってきます。この人たちに自分で何かできたらいいなあ・・・その想いが起業へとつながっていきました。
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Oさんは起業前から犬の仲間づくりコミュニティをつくってきた。彼が起業スタートするときコミュニティの仲間が惜しみない応援してくれた。このことが彼の起業離陸をスムーズに押し上げる結果につながった。

 

コミュニティは自分のファンです。ビジネスはファンづくりをするようなもの。「起業前から自分のコミュニティをつくっていくこと」起業準備でとても大切なキーワードになる。

 

タテで立ち上げヨコで維持発展する

コミュニティの立ち上げは主催者対メンバーで始まる。例えば講師と受講生という関係をイメージするとわかりやすいだろう。いわゆるタテのつながりだ。講師一人にN人の受講生という構図だ。タテ関係だけだとコミュニティとして維持存続するのは難しくなる。

 

コミュニティを維持する原理原則は所属メンバー一人ひとりを気にかけてあげることだ。これさえできていればそれなりに安定する。でもメンバーが一定の人数を超えると物理的に主催者一人で面倒を見ることは不可能になる。そんなときにどうすればいいのか?

 

それはヨコのつながりを強くするということだ。ヨコのつながりとはメンバー対メンバーという関係性をいう。主催者はヨコのつながりが広がるような企画や投げかけをしていく。コツは主催者はあくまできっかけをつくることに徹すること。メンバーに主体的に動いてもらえるようにすることだ。主催者主導だとヨコのつながりにはならない。「ここにいることに価値がある」そう思ってもらえるようにすることがコミュニティの維持発展につながっていく。

 

コミュニティから生まれる大きな副産物

 
ここまではどこにでもあるノウハウの話をしてきた。もちろんすべて大切なことではある。実はそれよりも伝えたいことがある。コミュニティをつくるとさらに代えがたいものを得ることができる。収益基盤と合わせて大きな意味をもつこと。それが「自分がたのしく仕事ができる」ということだ。

 

先日もセミナーを開催した後、懇親会に行った。弊アカデミーでは懇親会のことを「課外授業」と呼んでいる。セミナーの時間では話せなかったホンネやそれぞれの人がもつネタがぶっちゃけでやりとりできる。ぶっちゃけでやりとりするからこそ価値が出る。だから飲み会も授業の一環という思いからつけた名前だ。

 

課外授業は本当にたのしい。その場にいるのはみんなクライアントさんだ。でも愉快な仲間でもある。こう言ってしまうと語弊があるが、コミュニティ活動は仕事と思わずにやれているところがある。そのくらいたのしい。たのしいから継続する。継続するから成長する。そんなサイクルが体感できる。「自分がたのしんで仕事ができている」シンプルだがこの上ない状態と言える。もちろんそのことがやりがいにもつながっている。コミュニティはすばらしい。

 

主催者はぶれない

人とつながるということは良いことばかりではない。「あちらではああ言っている」「こちらではこう言っている」「こうしてほしいという要望がある」「こんなウワサがたっている」コミュニティを運営しているといろんな声が耳に入ってくる。中には批判めいたものもあったりする。もちろん気になるだろう。でもそのたびに一喜一憂していては神経がもたない。

 

人は一人ひとりみんな違うもの。価値観も異なる。その時の状況によっていろんな考え方や発言があって当たり前。その人の考えを否定しない。いったん受け止める。そして自分の信念は守る。何のためのコミュニティなのか?主催者にはぶれない覚悟が必要になる。

 

コミュニティは無限の可能性

 

コミュニティは一朝一夕、小手先のテクニックでできるものではない。なぜなら人が構成メンバーになっているからだ。人の心をノウハウだけで動かそうなんて絶対にできるものではない。価値観を共有しお互いのコミュニケーションを維持しながら時間を掛けてつくっていくものだ。

 

今のコミュニティはまだまだ発展途上にある。目指す姿ができているわけではない。ただ現時点でコミュニティをもつと仕事がたのしくなるという実感値はもっている。コミュニティには無限の可能性がある。さらに完成形に近づいていけるよう精進したい。あなたも自分のコミュニティをつくることにトライしてみてはどうだろう。たのしく仕事ができる実感を共有できたら幸いだ。

 

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