三宅哲之の体験談

53歳生き方をつくる途中下車|起業して8年目で思うこと

おかげさまで今日で53歳になった。早いもので起業して8年目になる。思い返すといろんなことがあった。44歳のとき上司のパワハラで大手企業を追われるようにして辞めた。その後ベンチャー創業に携わった。リーマンショックの煽りをうけ3ヶ月で倒産した。3社目は従業員30名ほどの中小企業だった。ここでも仕事を干され46歳のとき行き場を失って会社を辞めた。ほぼノイローゼ状態だった。

何をやるかも決めていなかった。とにかく会社を辞めることが先決だった。独立して1年以上いろんなことをやった。さまざまなことに手を出した。ほとんど続くものはなかった。当たり前のようにまったく食えなかった。手元のキャッシュは見る見るなくなっていった。

その後もコラボだ、新しいターゲット向けの事業だと思いつくままに手をつけた。でも軸のしっかりしていないものに成果は出ない。クライアントともめたり、パートナーと離散したり。最後はアンハッピーな結末になった。そんなある日、FAAの草分けのようなことを始めた。最初はマンツーマンでお試しのような状態だった。今思えば稚拙な内容だった。そんな中でも応じていただけるクライアントさんがいた。コミュニティの集まりもたった2人がスタートだった。

そして今。メンバーのみなさんに恵まれ仲間の数は200名近くになった。50人を超える起業家が巣立っていった。本を出したり、メディアに取り上げられたりみんな活躍している。これはひとえに一人ひとりのたゆまぬ努力の賜物。本当に有り難いことだ。まだまだ体制として不十分なところはあるが一つのステージは超えたと思う。地に足ついた活動を忘れることなくさらに次のステージへ向かいたい。

そしてこれからの話。今心からやりたいことがある。いつかやりたい!そう思って数年間ずっとあたためてきた事業だ。ご縁があってチャンスに巡り合った。今回はそれなりの先行投資が伴う。毎月の返済も発生する。ハラを決めないといけない。起業してシンプルに生きる。そう決めた。だからやるだけのことだ。人生は一度きり。いつ何時何が起こるかわからない。「やっておけばよかった・・・」後になっていくら後悔しても始まらない。

いつもようにベランダで洗濯物を干していた。良い天気だ。いつも目にする何気ない景色が今日は輝いて見えた。春を間近に迎え、あたたかさを増した太陽の日ざしも心地よかった。今朝、車で家内を駅まで送った。「動こうと思うけどいいかな?」「もう動いてるじゃん。今わたしがやめろと言ったらやめるの?このところそのことしか考えてないくせに・・・笑」見透かされていた。受け止めてくれたことがうれしかった。家族の支えがあってここまで来ることができた。

会社を辞めるときはどん底だった。正直どうなることかと思った。でも今は自信を持って言える。独立起業して良かったと。起業していなかったらこんな醍醐味を味わうことはできなかった。小さな小さな世界で人生を終えることになっていた。自分でゼロから創り出す快感。人生の豊かさを満喫している。

人と人をつなぎ、一人ひとりが個性を存分に出してわくわく輝くきっかけをつくる。これが僕の使命だ。その場づくりをするためのワンダーランドを創る。今日はその想いを新たにする日になった。

まず最初の一歩を踏み出すお手軽講座