50代で直面する逆境をチャンスに変える働き方

2019.01.05 (土)

これまで会社ひと筋に頑張ってきたのに。いきなりの憂き目。50代サラリーマンには予期せぬ出来事が待っている。「この出向の後には再就職先を決めないといけない」「再就職といってもなかなか見つかりそうにないし」「仮に再就職したとしてその先に何があるんだろう?」「そもそも再就職でいいんだろうか?」そんなとき出てくる再就職という言葉。どうしたらいいんだろう?頭の中でモヤモヤが広がっていく。

 

役職定年、左遷、降格、出向、減給。サラリーマンにとって逆境の数々。そんな境遇に直面したら自分が最低の状態だと感じるだろう。でも実はそれが人生にとってはチャンスになる。本記事では実体験を紐解きながら、逆境をチャンスに変える考え方についてまとめた。

再就職・役職定年のリアルな実態

50代になると直面する役職定年。モヤモヤ相談にもたくさんの方がやってくる。「これまで会社のために貢献し続けてきたのにこんな対応?」意に沿わぬ処遇にショックを受ける。実際に役職定年を迎えたらどんな気持ちになるのだろうか?

 

今、多くの会社が採用する役職定年という制度。役職者が一定年齢に達したら管理職ポストをはずれ、専門職などに異動することをいう。人事の新陳代謝を促し、組織の活性化や若手の育成、モチベーションの向上を図るとともに、年功序列制度のもとでは人件費コストの増加を抑えるねらいで行うものだ。(「日本の人事部」より引用)

 

「自分は役職定年になったからといって不安になるとは思ってもいなかった。でも実際にそうなると仕事が手につかない。その分どんどん焦りが出てくる。このままではどうしよう・・・という毎日になってしまった」

 

「現役バリバリのときは毎日100通を超えるメールを処理して大変な毎日だと思っていた。役職定年で立場が変わると一日10通くるか来ないかになった。自分ではまだまだやれるのに仕事がまわってこない。この辛さは想像を超えていた」

 

「その日のうちに何かをやり終えないといけないというのもなく毎日定時に帰るだけ。やりがいなんてどこかに飛んでしまった。何のために会社に行っているのかわからない。ふぬけの毎日になってしまった」

 

「仕事でがんばってこれたのは評価をされてきたから。異動してしばらくは評価がなくなってしまうという現実を受け入れることができなかった」

 

これまでそれなりの責任とポジションを与えられてきた人であればあるほどその反動は大きくなる。まだまだやれる!というエネルギーのもって行く先を失いギャップに耐えられなくなる。「会社に依存して生きてきたことのツケ」をそのとき初めて感じることになる。

 

→こちらも読まれています「50代から自分サイズの人生をつくる方法」

 

再就職でも考えてみようか。これまでの実績があればどこかに移れるかもしれない。動き始めてみる。ネットから登録してみる。種類選考すら通らない。条件をうんと下げないと再就職先なんて見つからない。「こんなはずでは・・・」50代の再就職のきびしい現実に直面する。「自分は価値がない人間なんだ・・・」最後はそんなことまで思い始める。まさに負の連鎖だ。

 

あきらめてはいけない。会社だけがすべてではない。あなたにはあなたにしかできないことがある。これまで長年にわたって培ってきた経験と人のつながりはオンリーワンになれる要素がある。何とか余生をなんて思っていたらだめだ。人生は50代から始まる。50代こそ新しい道を拓くチャンス。老け込んでいる場合ではない。

 

役職定年で閑職に追いやられて定年まで何年も会社に通う。定年後もまた給料カットで定年延長で食いつないでいく。そんな人生を歩んでいくのか?それとも毎日をいきいきワクワクして自分の人生を切り拓いていく道を歩み始めるのか?会社にしがみつくから自分の足で立つという意識。50代になったら必ずもってほしいマインドだ。

 

自身が右往左往した実体験

43歳で大手電機メーカーを辞めた。新卒から22年も勤めた。その間会社が良くなるために必死だった。毎日会社のことしか考えなかった。その結果、家族も犠牲にした毎日になった。ある日、公式の場でトップに直言したのをきっかけに奈落の底に落ちることになった。それまでの上昇気流とは一転、あちこちの部署を島流し状態になった。

 

最後は社内でも有名な支社長の強烈パワハラに遭遇。自暴自棄になった。電車に飛び込んだ方が気がラクになる。そんなことまで考えるようになった。家族にも多大な心配をかけた。「このままだと自分はだめになる」会社を辞める決断をした。22年も勤めたのに辞めるときはあっけないものだった。会社って、こんなもんなんだ・・・実感した。6ヶ月以上に渡り転職活動。ベンチャーの立ち上げ、創業に関わることになった。

 

早朝から深夜まで、年末年始もなく力の続くかぎり仕事をした。これが会社を立ち上げるということなのか・・・体力的にハードな毎日だった。でも仕事をつくっている実感があった。きびしいけどたのしさを感じていた。しばらくすると会社の業績に暗雲がたちこめてきた。上層部の理不尽な圧力でつらい日々を過ごすことになった。毎日真夜中に携帯に届く陰湿なパワハラメール。携帯に着信があるたびノイローゼになりそうだった。そんなある日リーマンショックが。

 

もろに煽りを食ったベンチャー企業はあえなく3ヶ月で倒産に至った。そのとき45歳。さすがに再就職、転職の道はきびしかった。書類だけで落ちた件数は80件を超えた。毎回、毎回、落選メールをみると、自分がだめ人間なんだと思ってしまった。自分は生きていく価値がないのでは?そこまで考えたこともあった。

 

数ヶ月のハローワーク通いの後、従業員30人ほどの中小企業に再就職。その会社も狭き門だった。苦労して入ったのにその先にはワンマン社長に仕事を干される毎日が待っていた。会話の事務所。その場にいるのがつらくて家から持参した弁当をもって近所の公園のベンチで一人さみしく食べていた。虚しかった。

 

1年我慢したある日辞令を渡された。その辞令を受けると一生くだらない会社に振り回される。もう自分でやりしかない!独立を決断した。独立当初はいろいろあった。食べていけなかった。貯金が底をついた。2年掛かって何とか下地をつくった。独立して7年が過ぎた。今「生きている実感」をもって毎日を送っている。あのままこの世界を知らずに会社人生を歩まなかってよかった。心からそう思う。

 

実体験から得たこと

50代で窮地に立つ。その先は再就職しかない・・・そんなふうに思わないことだ。あなたが行く先にはいくつかの選択肢がある。自分の人生。もっと大切に考えてみてほしい。まずは立ち止まってみることだ。これからの自分の人生を見つめ直してみる。たった一度の人生。後悔しないように。いろいろあったけど本当にたのしい人生だったと言えるように。

 

もしあの事件がなかったら。組織の中でそれなりに泳いでいたら。たぶん今もサラリーマンを続けていた。そこそこのポジションになって役職定年を迎える年代だ。「えっ?こんなに一生懸命に会社ひと筋でやってきたのに。何でオレがこんな目に遭わなきゃいけないの?」50代半ばにしてモヤモヤしていただろう。

 

最初の会社を辞めた後、いくつかの会社を経験した。ベンチャー創業とはどういうものか?創業社長が牛耳る中小企業はどんなところなのか?大企業にいるだけでは知ることができない環境を体感した。その経験を礎にしてで今の仕事ができている。職場活性化の研修講演事業を支える知見となっている。

 

起業家として歩んでいる今はどうか?ライブで授業やって、ZOOMでオンラインセッションをやって、林業家さんと森に入って、木材屋さんから廃材もらって・・・ここ数日はこんな感じ。同じことを二日とすることはない。毎日何が始まるかわからない。ワクワク刺激満載。サラリーマンを続けていたら想像もできない毎日だ。

 

もちろん日々食べていくことは大変だ。稼ぎやお金のことは常に頭の中にある。でもそれとは別次元のたのしさがある。醍醐味がたくさんある。人生が豊かになったという言葉が一番似合っている。

 

この仕事をやる中でサラリーマンとして同じような逆境に追い込まれた人とたくさん接してきた。出会ったときはみんな一様につらい表情だ。でもそこに留まることなく小さな一歩を踏み出す。するとどんどん晴れやかな表情に変わっていく。自分の人生を歩み始めるからだ。

 

もし今サラリーマンで逆境にいるとしたら。今は最悪、なんて自分は不幸なんだと思うだろう。そう思って当たり前だ。でも世の中をうらんでも会社に文句を言っても何も変わらない。いつまでも落ち込んでいたって物事は好転しない。

 

今の逆境は神様が別の道を歩めと言ってくれているんだ・・・そんな発想に立ってみよう。サラリーマンの逆境は新しい道を拓くチャンスだ。未来は切り拓こうとした人にのみ訪れる。過去にこだわってはいけない。前を向いて一歩を踏み出してみよう。

 

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