40代50代サラリーマンが副業したいときよくある質問13選

今後給料が増えるわけでもないし、将来安心できるだけのものがあるわけでもない。いつ何時、会社の体制が変わるかもしれないし、リストラ対象になるかもしれない・・・そんな毎日かもしれません。

こうした状況下、サラリーマンをしながら副業はできないものか?こづかい稼ぎから始めることはできないものか?そして軌道に乗ったらいつか独立も視野に入れられないものか・・そんな気持ちになるでしょう。

じゃあ、まずサラリーマンが副業をはじめるときにどんなことに注意をしたらいいのでしょうか?サラリーマンをやっていてモヤモヤしているけどどうしたらいいののいう人からと受ける相談内容の中からよくある質問をピックアップしてまとめてみました。

サラリーマン副業のメリットって何ですか?

目の前のメリットは副収入が得られることがあります。それにも増して得られるメリットは視野が広がることでしょう。副業を始めると今まで知らなかった世界が見えてきます。

家と会社の往復、いつも会うのは会社の同僚。こんな毎日では何も変わりません。副業という別世界に足を踏み入れることで今まで知らなった情報を得ることができます。

またそこから新しい人とのつながりも生まれてきます。サラリーマンから視野を広げることは価値観を広げていくことにつながります。

サラリーマン副業のデメリットって何ですか?

副業を始めることで新しい世界へ踏み出すことができました。じゃあ副業のデメリットは何でしょうか?それは「副業はどこまでいっても副業でしかない」ということです。

よく似たものに週末起業というものがあります。もちろん週末起業で成功している人もいますがごく一握りです。なぜなら中途半端になっちゃうからです。

会社がいやだから余った時間で副業をする・・・こんな考え方だと長続きしません。一時的に会社から逃げてしまうような行為はあとあと何の役にも立ちません。

50代から働き方を変える副業と複業のちがい7つの視点50代は働き方ひいては生き方を変えていく分岐点です。その手段として副業や複業があります。 フクギョウというと「副業」が頭に浮かびま...

副業するにあたり最初に何をしたらいいの?

副業しているのが会社にバレちゃったらどうしよう?一番心配な話ですね。副業を始めるとき最初に確認してほしいのが会社の就業規則です。自分の会社の就業規則を読んだことってありますか?

そもそも会社に就業規則なんてあったの?そんな感じだと思います。普通に会社生活をしていたら気にも止めないもの。就業規則の中には解雇や懲戒処分に関する項目があります。

「会社の許可を得ず、他の会社に雇用され、もしくは自己営業を行い、会社が不都合と認めたとき」といった文章があれば副業禁止ということになります。どういったケースになると副業とみなされるのかを理解しておいてください。

もしバレたとき、「見ていませんでした」「知りませんでした」は通用しません。世間では働き方が多様化してきたと言われますが、まだまだ日本の会社は大半が副業禁止、閉鎖的です。残念ですがそうである以上、最低限の情報は入手しておくようにしましょう。

副業がバレる原因ってどんなことなの?

副業がバレるケースにはいくつかの例があります。一つ目が住民税です。給料以外の副業収入が年間20万円を超えると確定申告をする必要が出てきます。

住民税は、給与とそれ以外の収入を合算して計算されます。その申告結果で会社に通知がいくと住民税が増えていることを見て、会社からチェックが入る場合があります。

住民税は通常給与天引きになっています。これは特別徴収という方法になっているからです。一方、普通徴収といって自分で住民税を納める方法があります。

副業で稼いだ分の税金は自分で申告することが必要です。ちなみに個人事業主は普通徴収方式で税金を納めています。

確定申告をする際に住民税に関する項目の「自分で納付する」のチェックを忘れるとマイナスで確定申告をする事があります。

これらは会社で「給与所得」に対してされている源泉徴収額と実際にあなたが支払わなければ行けない税額に差額が生じます。これが勤め先の税務の担当の方が気づく可能性があるというものです。

もう一つは、ネットショップです。ネット通販のホームページを見ると「特定商取引法に関する表示」というものがあります。

特定商取引法によりネットショップを運営するときは、本人名、住所、電話番号の表記が義務づけられています。ネットで検索して名前が出てきたところから副業が見つかってしまうケースがあります。

メディアとしてはフェイスブックです。フェイスブックには会社の人が友達になっていますよね?上司や同僚がみていて何となくバレちゃったというケースもあります。記事内容のどこまでを公開するのか、個人ページには副業、起業に関するネタを書かないなどの配慮が必要です。

フェイスブックは独立後、人脈づくりを加速するツールです。使い慣れておく必要があります。ただサラリーマン時代はこうしたことも起こる可能性があるので利用の仕方に十分注意しましょう。

さらに同僚からバレるというケースもあります。稼ぎが出始めるとついつい他人に言いたくなります。自慢の一つもしたくなるのが人情です。

特に注意したいのが飲み会の席。飲んだ勢いでうっかりしゃべらないようにしましょう。いい気持ちで話している相手には妬みが生まれたりします。

副業が会社にばれるのを防ぐにはどんなことをしたらいいの?

副業OKの会社が増えた、働き方は多様化しているなどと言います。でも実態はまだまだ副業禁止の会社が大半です。日本の働き方事情は旧態依然としています。

そんな環境のもと、副業しているのが会社にばれたときどうなるんだろう?心配のタネですね。ここでは回避する手法をいくつか紹介します。

まず「ビジネスネーム」を語ること。本名だとネットで検索されると出てくるのでリスクが高くなります。本名でなくペンネームのようなものをつくります。

ネットで商売をするときは特定商取引法で代表者名を記載しないといけません。そのときはご家族など親族の名前を使う方法があります。ただこの場合は、扶養家族や税金の問題があるので一考の余地があります。

もう一つは、起業準備活動がインターネットなどの媒体を通じて勤め先の方の知るところとなるというものがあります。

自分が勤め先やその関係者(仕入れ先など)に軽い気持ちでしゃべってしまったことが、知られてはまずい人に伝わるというものもあります。えっ?と思いますよね。でもこれってあるのです。気をつけてください。

それぞれの対策としては、バレないようにするための適正な確定申告をする。つまり、住民税に関する項目の「自分で納付する」を必ずチェックする、マイナスでの確定申告を避けること。

インターネットやマスコミを通じてバレない活動の仕方をする。ビジネスネームで起業準備活動をする、インターネットやマスコミに顔出しをしないこと。勤め先の関係者には何があってもしゃべらないことです。

副業が100%ばれない方法というのは残念ながらありません。つまるところは自分でリスクをとることになります。

6.本名を出したくないときはどうしたらいいの?

「名刺やネット上で本名を出すのに気が引ける・・・」これも多くの相談があります。その場合は、ビジネスネームを語るのがベターな方法でしょう。いわゆるペンネーム、芸名みたいな感じです。

ビジネスネームを使い始めたら当然その名前が浸透していきます。浸透しはじめるのは良いことですが、いずれその名前がブランドになっていきます。ビジネスネームでスタートするときは、本名に戻したくなったときどう切り替えていくかを考えた上で始めていきましょう。

自宅住所を表記しないといけないの?

「自宅住所を公開すると今の世の中何があるかわからない」「自宅とは別の住所でビジネスを始めたい」「特定商取引法に基づく表示に自宅住所を載せたくない」

本名に加えて住所表示も問題になりますね。その場合はレンタル住所を利用する方法があります。レンタル住所はバーチャルオフィスとも言って、実在はしないけどそこに事務所があるように見せるサービスです。

インターネットで検索するとたくさんのサービスが出てきます。こだわる必要はありませんが、街中の一等地でレンタル住所を構えることもできます。コストパフォーマンスをみて利用してみましょう。他には承諾を得た上で親や親戚の住所を借りるといった方法もあります。

確定申告はしなくていいの?

副業収入が出たとき確定申告をどうしたらいいかも悩むところですね。副業に関わる税金は所得税と住民税です。サラリーマンが副業で収入を得る場合、所得が20万円までなら確定申告する必要はありません。ただし20万円を超えると申告の義務があります。雑所得という扱いになります。

開業届は出した方がいいの?

開業届とは、正しくは「個人事業の開業・廃業等届出書」といいます。最寄りの税務署にもらうか、国税庁のホームページからダウンロードすることもできます。

開業届を提出するということは個人事業主になり税金を納めますと言っていることになります。その際得られた収入は事業所得ということで確定申告する必要が出てきます。

副業でこっそりとやるのなら、開業届は要らないでしょう。そこそこ収入基盤ができてきて独立起業を視野に置くようになったときに考えてみるということで十分です。

副業は何からはじめたらいいの?

お金をかけず限られた時間でやるのなら、アフィリエイトやオークションといったネットで副業をはじめてみるのが手っとり早い方法です。特にオークションは物販としての商売の一連のながれが体験的に理解できるので一度はやってみることをおすすめします。

商品の写真撮影、説明文コピーの書き方、お客さまとのやりとり、商品の発送、入金手配確認などは本で読んでわかった気になっていても実際やってみないとわからないことばかりです。まずは身の回りの不用品を売ってみることから手始めに。資金ゼロでできますね。自分ですべてをやって経験してみましょう。

モチベーションが続かないときはどうしたらいいの?

サラリーマンをしながら副業をするのって孤独な作業です。うまくいっているときはいいけど、仕事が忙しくなって時間がとれなくなるとモチベーションも下がってきます。

モチベーション維持に最適の方法は「同じ志の仲間」をつくること。ただ単発の起業セミナーや交流会に行ってもそうそうできるものでもありません。定期的に同じ志の仲間と会える場に参加してみるなど試してみましょう。

副業で軌道に乗ったら起業したいでいいの?

「サラリーマンになって数年やってきた。でもその間で自分がやりたいことでないことだということがわかった。これからは心から好きなことで仕事をしていきたい。でもそれが何かは見つかっていない。最近アフィリエイトを始めてみた。まずは副業レベルでいいかと思っている。副業から起業までの道筋を含め、これからどう進めていったらいいかを知りたい」

こんな相談がありました。

「起業して何を実現したいですか?」

質問してみました。

「お金儲けだと思います。それは自分のためでもあるし人のためでもあります」

そう答えました。

「お金儲けをしたいのなら、お金を得た先にどんなことをイメージしていますか?」

さらに質問しました。

「えっ?それってどういう意味ですか?」

驚いた表情になりました。

アフィリエイトやオークションは自分が心からやりたいことではないはずです。単なる一手段でしかありません。起業の先にあるもの。つまり人生をどうつくっていきたいのかということを描く。お金を得た先にこうしたいという自分なりの未来図。それがあっての起業です。

こんな例もあります。「週末起業ってどっちつかずですよね・・・」1年弱活動している人がいました。彼はいろんな人から紹介をもらって週末に仕事をしています。

お金をもらわずやっていたりもします。なぜならそういう活動がたのしいからです。サラリーマンでは予想もつかないたのしさがそこにあったから。

ある日、そんな中環境が動きました。周囲の知り合いが起業していきます。毎日生き生きと動いています。その姿を見るにつけ刺激を受けます。

「会社を辞める時期を早めたいと考えています。どう思いますか?」ある日こんな相談を受けました。話をする姿には以前にはなかった本気度が表れていました。

「起業の前にまず副業から始めようと思います」こんな話をよくききます。いきなり起業はリスクが大きすぎる。だから副業。たしかに普通の考え方です。

でも副業で本当にいいんでしょうか?起業は「究極の自己実現」です。何のために起業するのか?それは自分のやりたいことを自分のやりたいように具体化したいからのはず。

誰かの下請けをやっていても、本業で会社に頼っていても自己実現はできません。そもそも会社に逃げ場をつくっていて本当の自己実現とは言えません。まずは会社以外で収入がほしいのなら副業OKです。

でも自分の手で人生をつくっていきたいのならそ副業ではありません。副業の先に起業。そう考えていたら一度自分はどうなりたいのかを考えてみましょう。

副業を遣り始めた後に注意した方がいいことってありますか?

サラリーマンをしながら副業しています。パラレルキャリアをやっています。週末起業をしています。スーパーサラリーマンを目指しています・・・こんな話をきくことがあります。

そういう人が起業という言葉を使うことがあります。これははっきり言ってナンセンスです。起業は自分で仕事を創り出すこと。それ一本で生きていくと決めることだからです。

過去参加したセミナーでこんな出来事がありました。参加者の自己紹介の時間がありました。その場には会社員をしながら副業をしている人が複数いました。その中の一人がこんな自己紹介をしました。

「Aという会社で執行役員をやってます。起業しようと思ったんですが、切り出すと会社から辞めないでと引き留められたので、好きにやらせてもらうのを条件に堂々と副業をやってます。今の悩みは仕事が来すぎて困っていることです・・・」

これに加えて長々と今自分がやっていることを説明していました。

不快以外の何者でもありませんでした。そもそも30秒で自己紹介してくださいと主催者が言っているのに平気で3分以上やっていました。この時点でアウトです。今自分が置かれた状況をわかっていません。

仕事はたくさん来ているのかもしれませんが、よくもそれで仕事ができるなあという感じです。こんな人が起業という言葉を使うこと自体おかしな話です。起業をなめています。起業の意味もわかっていません。

サラリーマン副業をしている人には共通点があります。まず自分の話が長いこと。今自分が置かれた状況がわかっていないこと。独りよがりなこと。周囲のことを気にかけないこと。

話の内容がセミナーに参加しまくった知識ばかりで頭でっかちなこと。ノウハウコレクターっぽいこと。でも起業となると不安と言っていること。なかなか辞める決心がつかないという話・・・といった感じ。

サラリーマンで副業志向の人にはこんな思考パターンが多い。副業しようがしまいがそれはその人の価値観なので好きにしてもらえばいいです。

でもそんな状態で起業という言葉を語ってもらいたくありません。ずっと副業志向の人に起業はできません。起業するには「腹決め」が要ります。腹決めができていない人は本当の意味での起業はできません。

起業を目指すのならサラリーマン時代に実践する活動は一見副業というだけのこと。あくまでゴールは一本立ちして自分で仕事を創り出すことです。起業と副業を取り違えないようにしましょう。

サラリーマン副業の先にあるもの

最後にここからが重要な話です。あなたが将来目指すものは何ですか?自分の未来をどう描きますか?あなたが単に副収入を稼ぎたいだけならここまでで十分です。

でもその先に会社に頼らず自立していく気持ちがあるのなら、自分が「好きなこと」「ワクワクすること」「情熱が傾けられること」を軸に副業から起業を意識してみてください。

「サラリーマンになって数年やってきた。でもその間でわかったことは自分がやりたいことでないことだったということ。心から好きなことで仕事をしていきたい。それが何かは見つかっていない。最近アフィリエイトを始めてみた。何だかピンときません。これからどう進めていったらいいでしょうか?」

個別相談の事例です。

あなたは副業の先に独立起業を志していますか?そこでは何を実現したいですか?お金儲けをしたいのなら、お金を得た先にどんなことをイメージしていますか?アフィリエイトやオークションは自分がやりたいことではないはずです。

お金を稼ぐ単なる一つの手段でしかありません。あなたはなぜ副業をはじめたいのですか?副業の先にあるもの、これからの人生をどうつくっていきたいのかを一度立ち止まって考えてください。

まとめ

サラリーマンからまずは副業で・・・安易に思いつきます。そこで心配になること、よくある質問を列記しました。でもそんなことにこだわるのはやめましょう。

働き方が多様化した今。もしやるなら副業ではなく複業です。自分が本当にやりたいことで複数シゴトを立てていってください。副業の先に未来はありません。