自分の強みって何だろう?何ができるんだろう?を解決する9つの方法

2017.10.07 (土)

「自分に何ができるんだろう?」「自分の強みって何だろう?」起業するときに最初にクリアしないといけない課題だ。起業相談に来る方ほぼ全員に当てはまる相談内容でもある。自分の強みを見つけるためにはどうすればいいのだろうか?今回は強みを見つける9つの方法を共有したい。

 

1.自分を知ることから始める

第一歩は「自分を知ること」だ。自分自身の中にある「ダイヤモンドの原石」を見つけることと言える。これが仕事の原点になるからだ。起業とは人生の舵取り。なぜその仕事がしたいのかを明確にしないといけない。

 

ダイヤモンド原石を見つけるプロセスを「じぶん棚卸」と言う。今までの人生を振り返り、自分のリソースと人生での出来事をまるごと書き出し、話し、フィードバックをもらうプロセスだ。

 

実際、じぶん棚卸をやるといくつかのカベに当たることがある。まず頭の中だけで考えてしまうカベ。頭の中だけで考えているとぐるぐる回るだけ。そんなときは紙に書き出してみる。なぜ手書きなのか。手書きすることで頭が整理される。そして当時考えていたことが思い出せるから。脳が動くから。パソコンで書いているのは単なる記号の羅列にしかならない。

 

「今日は100個自分のわくわくと好きなことを書き出す。もうこれ以上出なくなるまでやってみる。そのくらいの気持ちでやってみる。そしてその中のベスト5を選び出してみる。出てきたものを組み合わせて考えてみたら見つかってきますよ・・・」

 

メンバーの一人は、やりたいことが見つからない人に自分の棚卸経験をふまえアドバイスしていた。世の中にある新しいアイディアは、既存のアイディアの組み合わせでできている。100個書き出す。まずやってみる。よく似たことがいろんな本にも書いてある。でも実際に100個書くという行為を実行に移す人はごく一握り。愚直にやれる人だけが周りから一歩抜け出せる存在になる。

 

じぶん棚卸がきちんとできていないと自分を知ることが不十分になる。結果、「このままでよかったのかな?」「そもそも何のために起業しようと思ったんだろう?」と途中でブレてしまう。いったんブレ始めると振り出しに戻ってしまうことにもなりかねない。それまでやってきた時間と労力が水の泡になる。じぶん棚卸を十二分にやっておくことをおすすめする。

 

2.正しい棚卸ステップを理解する

「自分の強みがわからないときはまずは自分を振り返ってみてください。必要なステップは棚卸しです・・・」起業本にはこう書いてある。「棚卸しはやってみたが、強みは見つからなかった」「棚卸しをやってみたけどかえって堂々めぐり」「結局、自分は何がしたいのかわからなくなった」こんなお話をよくきく。棚卸しには正しいコツと手順がある。それを知らずにただ闇雲に始めると思ったような成果は得られない。

 

2-1.手書きで書き出す

棚卸しには3つのステップがある。最初のステップは「書く」ということ。頭の中だけで考えても一向に前には進まない。いろいろなことを思っているだけではぐちゃぐちゃになるだけ。何事も書き出してみることで頭の整理ができてくる。このときおすすめしたいのが「手書き」。面倒でも手書きで書き出すということにトライしてみてほしい。手書き文字で書くと脳が動く。書いた時の筆跡が残る。そうすると少し時間をあけて見直したときも「あ、こないだはこんなことを考えていたんだ」と思い出すことができる。

 

パソコンで打つとそれができない。文字変換に意識がいったりして集中力も分散する。アナログで面倒な作業かもしれないが手書き効果を体験してほしい。もう一つは、一度にすべてやらないこと。考えるときは集中した方がいい。でも時間を置くとまた違った視点が生まれるもの。何日か小出しにして書き出してみる方法をやってみてほしい。

 

2-2.第三者に話す

2つ目のステップは「話す」ということ。書くだけで終わらせないこと。「棚卸しをやったけど堂々めぐりになって答えが出てこない」という人は書くまでで終わった人だ。書いたことを必ず誰かに話してみてほしい。自分が話す言葉を自分の耳で聴くことで理解が深まるという感覚を味わうこともできる。自分ってこんなことを思っていたんだ!と気づきが生まれる。話すことで自分の思考が整理できる。書くだけで終わらせた場合と話した場合の差が大きく実感できる。

 

重要なポイントがある。それは話す相手をちゃんと選ぶこと。相手としてベストなのは、同じ志をもつ仲間だ。あなたと同じように起業を目指している人。そういう人は自分も同じことを思っているので誰よりも真剣に聴いてくれる。その代わりあなたも相手から依頼があったときはきちんとお返ししてあげることを忘れないでほしい。同じ志の仲間はそうそう見つからないもの。周囲に適切な人がいないときは、日頃あなたのことをあまり知らない、他業種の人に話してみることだ。話す相手として良くないのは、あなたのことをよく知っている友人。話しやすい反面、あなたに対する先入観をもっているので客観的な視点がなくなってしまうからだ。

 

2-3.フィードバックをもらう

3つ目のステップが「フィードバックをしてもらう」ということ。聴いてもらった相手から質問、感想や気づいたことをコメントしてもらう。まずは質問してもらうことだ。自分が考えていることは質問を受けることでさらに磨かれていく。「それってどういうことなの?」「何でそう思ったの?」「その時どんな気持ちだった?」質問の答えを話しているうちに自分の考えがどんどんまとまっていく。あなたの魅力が客観的に浮き彫りになっていく。

 

次に自分の強みはどんなところかを聴いてみる。「これってすごいですね!」「他の人ではできないよー」「えっ?そんな大したことでもないし自分では当たり前と思っていた」こんな会話が出てくる。これがフィードバックの効果だ。

 

3.相手のことはよく見える、自分のことはわからない

心理学に「ジョハリの窓」という理論がある。—–人には、自分にも他人にもわかっている「開放の窓」(open self)、自分はわかっているが他人がわかっていない「秘密の窓」(hidden self)、自分はわかっていないが他人がわかる「盲点の窓」(blind self) 自分も他人もわかっていない「未知の窓」(unknown self) がある。自己開示とフィードバックで自分が知らない自分を知ることができる—–というもの。

 

人は相手のことはよくわかるが自分のことがわからないもの。自分の強みを浮き彫りにするためには「開放の窓」を大きくする必要がある。自分が相手にフィードバックをしてあげるときは「自分だったらこうする」「自分がお客さまだったらこう思う」という姿勢で取り組んでほしい。評論や批判するくらいなら最初からやらない方がいい。「自分事」としてとらえてあげることを心に留めること。

 

セミナーの中では、この「書く」→「話す」→「フィードバック」という3つのステップワークを時間を決めてお互いにし合う方法をずっとやり続けている。相手のことを心から応援する気持ちを大切にしたい思いのもと「チアワーク」と呼んでいる。これまでのたくさんの経験値から、自分のことを掘り起こす方法としてもっともシンプルでかつ有効な手段だと確信している。

 

この3つのステップにはもう一つの効果がある。それは起業家にとって必要なスキルを磨けるということだ。決められた時間内で自分のことを的確に話すことは「プレゼン力」を磨くことにつながる。相手の話をしっかり聴くことは「ヒアリング力(傾聴力)」を磨くことにつながる。相手のことを短時間でつかみフィードバックすることは「質問力・発想力・コメント力」を磨くことにつながる。「チアワーク」を繰り返し反復することで、お互いの強みを知り応援し合い、同時に起業家としてのスキルアップできる。

 

4.過去のマイナス経験に目を向けてみる

「資格を取るために仕事を辞めました。毎日は貯金の切り崩しで生活していました。なかなか合格できなくて、もうホームレス寸前というところまで行きました」こんな体験談を話してくれた人がいる。「それってすごいことじゃないですか!」「その体験こそ○○さんの最大の強みです」「はあ・・・」

 

モヤモヤ相談の中での会話だ。僕の言葉にその人はきょとんとしていた表情をしていた。「こんな恥ずかしい話が強みになるんですか?」「できるだけ人には言いたくないことなんですよね」そう続けた。たしかにそういう一面のある話。一見弱みにしか見えないことだ。

 

もう一つこんな会話のキャッチボールがある。「自分の強みって何だと思いますか?」「そうですね、目標にこだわってそれなりに達成できてきたところかもしれません」「なるほど。じゃあ目標達成できない人にこうすればできるといきなり指導するのと、今どんな悩みを抱えているのかヒアリングしてから始めるのとどちらがいいですか?」「できたら先に悩みを聴いてほしいですね」

 

この二つには重要なポイントがある。それは相手の悩みをきちんと受け止められるか否かということ。資格の取り方講座や目標達成セミナーをやるとき。講師からこうすればできる的な成功体験やノウハウだけを並べられたらどんな気持ちになるだろう?そのまま素直に受け止めて実践できるだろうか?それができないから講座を聴きに来たのに・・・となるのではないか。

 

ビジネスは相手の悩みを解決してあげて対価を得るものだ。お客さまと最初に接点をもったとき、いきなりアドバイスやレクチャーをしても意味がない。まず今相手がどんな状態にいるかをきちんと受け止め把握することが第一。そのために相手の悩みは自分自身が体験したことでないと真意を理解することはできない。

 

「つらかったんですねー」言葉だけで言っても上っ面だ。「本当の苦労をわかってないな・・・」相手には見透かされる。「この人は自分と同じ経験をしているんだ。だから今の気持ちをわかってもらえる」そう感じてもらうことが肝要になる。

 

もしつらい経験、苦労した経験をもっているのならそれが強みになる。一見弱みが強みに変換される瞬間だ。あまり他人には話したくないマイナス体験を一度書き出してみよう。そこに専門性をつくるヒントが隠されている。

 

これまでずっとコンプレックスで抱えていたことって何だろうか?自分で短所だと思っていることはどんなことだろうか?一見マイナスに思えることは視点を変えることで強みに変わる。ビジネスは相手の悩みを解決してあげることだ。その大前提は相手の悩みを理解すること。自分が悩んだことだからこそ相手の本当の悩みが理解できる。一度相手の悩み事に全力で答えてみてほしい。そのやりとりの中から生まれてくるものが見つかる。

 

5.子供の頃に夢中になったことを思い出してみる

小学生だった頃、どんなことに没頭していただろうか?子供の頃に得た原体験は今の自分を形作っている。子供の頃は既成概念がないので純粋に自分が好きだと思うことをやっていた。純粋に好きは情熱やワクワク感の源になる。情熱、ワクワク感を持てることはあなたの強みを決める要素になる。

 

6.これまでで一番感動したことを書き出してみる

仕事はずっとやりがいをもって心からたのしんでできること。これがベストだ。それを見つけるための一つの質問がある。「あなたがこれまでで一番感動した本、映画、ドラマなどは何ですか?その理由は?」だ。

 

こんな実体験がある。つい先日この質問を受けた。感動・・・なんだったっけ?いろいろと思いを巡らせた。時間が短かったので最近感動したものを思い出してみた。

 

当時やっていたドラマ。限界集落と呼ばれる村。でもそこには自然と人のすばらしさがある。市役所職員が村の人一人ひとりと向き合い一緒になって職員の常識を超えて。政治家の私利私欲でできた既成概念をぶち壊して。みんなで「よかったねー」と心からよろこび合える瞬間。自分が主人公になって考えるといてもたってもいられない気持ちになった。シンプルなストーリーなのに涙した。

 

それがなぜ感動したのかを話し始めた。すると話しながらどんどん熱くなっていく自分がいいた。うまく表現できないがハートの奥底から湧き出てくるようなエネルギーを感じた。聞いていた人も「声のテンションが一段上がってましたよ」と言ってくれた。そのとき実感した。「自分が本当にやりたいことってこれなんだ!」と

 

本当にやりたいことは発見するものではないあなたのこれまでの経験と行動から生まれてくるものだ。【これまでで一番感動したものは何ですか?そしてその理由は?】自問自答してみてほしい。

 

7.自分の想いや夢を周囲に話してみる

自分の想いは口に出すことで初めて相手に伝わる。実際に話してみて熱量が上がることを探ってみよう。「そんなこと思ってたんだ!」「そんな経験したことがあったんだ!」「さっきまでと話し方のテンションが違うよ!」こんなふうに言ってもらえることがあなたの強みだ。そうしたやりとりで相手はあなたを応援しようという気持ちにもなってくれる。

 

8.人からよく頼まれることを考えてみる

よく人から頼まれることはどんなことだろうか?頼まれるということは自分にはできないことだ。ということは相手にない能力を持っているという評価の表れになる。複数の人から頼まれるということはニーズがあるということ。どんなささいなことでもいい。というよりささいなことにこそ目を向けてみてほしい。ニッチなニーズが他と違うビジネスをつくる材料になるからだ。

 

9.第三者に自分の取り柄を訊いてみる

自分の強みって何だろう?自問自答していても出口にはたどりつかない。ずっと考え続けていても核心になる答えは見つからないものだ。率直に第三者に聴いてみよう。「自分の取り柄って何だと思う?」直球で質問してみよう。ジョハリの窓で解説した通り、人には自分では気づけない自分がいる。この自分は第三者にフィードバックしてもらうしか見つける方法がない。必ずやってみてほしい。

 

まとめ

自分のことは自分だけではわからない。ダメなことしかないと思っているのは自分だけだ。一番の強みはあなたが歩んできた人生そのもの。人生はあなただけのもの。あなたにしかない経験。そうオンリーワンだ。今必要なことは個人にスポットライトをあてること。個性を大切にすること。一人ひとりが個性を生かしてつながっていくことでワクワクした世の中が生まれる。

 
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