起業に失敗しないためのサラリーマン活用術

2017.06.23 (金)

起業準備で絶対忘れないでいたいことがある。それは今サラリーマンでいるからこその恩恵を十二分に使い倒しておこうというものだ。サラリーマンにはサラリーマンのときにしか得られない特権がある。逆に言うと、起業した後「サラリーマンをやっている間にやっておけば良かったー」と後悔するものばかりだ。今回はそんな後悔しないために意識しておくべき4つの特権について整理してみたい。

 

固定収入がある

何はさておきこれが最大の特権だろう。独立起業したら固定収入がなくなる。毎月決まった日に振り込みなんてない。これがどれだけ安心できることなのか会社を辞めて初めて実感することになる。起業してすぐの頃は25日に銀行に列ができるのがうらやましく感じられるものだ。

 

サラリーマンをやっていると日々いろいろいやなこともあるだろう。でもそこはぐっと我慢のしどころ。自分がやりたいことをやれるようになるまでの辛抱だ。お金をもらいながら自分がやりたいことの準備ができているんだ・・・そう思うことだ。お金さえまわっていれば何をやっていても困ることはない。これは何者にも代えがたい。

 

会社のリソースが活用できる

会社にはさまざまなリソースがある。リソースとは会社経営に活用できる資源のことを言う。営業、総務、人事、広報、経理、営業企画、物流など。専門部署が組み合わさって会社運営がされている。これらに目を向けようというものだ。

 

生涯一会社員として過ごすのなら自分の部署のことだけ考えて過ごせばいい。でも起業を志すのなら会社の経営者になることに視点を置こう。経営にはこういった専門部署すべての知見が必要になってくる。起業のために新しい知識を学ぼうとする必要はない。机上の知識だけ詰め込んでも何の役にも立たない。

 

では会社のリソースが起業にどう活用できるのか?いくつか具体例を挙げてみたい。ある日、受講しないといけない研修があったとする。「こんな忙しいときに研修なんてやめてほしいよなあ・・・」日々の業務に追われているとついそう感じる。

 

起業を志すのならここで頭の切り替えをする。研修の内容、講師の話し方、プログラムのつくり方など自分の身になるためにと意識して受講するとすべてのことが役に立つようになる。もし眠たくなったらなぜこの講師は眠たくなるのか反面教師にもなる。

 

仮に宿泊型の外部研修を受けようとしたら100万円以上の費用が掛かる。起業した後はさまざまな学びが必要になる。自主的にセミナーや研修にも参加し始める。そんな中個人で100万円を出してさあ受講しようとなるだろうか?なかなか難しいはずだ。費用を会社が出してくれて、しかも給料をもらいながら研修を受けられるという状態。こんなにおいしい話はない。

 

毎日の中ででもできることはたくさんある。それは他部署の人との関わり方を変えていくことだ。例えば経理や広報といったものはもしその部門にいなかったら無関心な業務だ。でも独立起業するとすべて自分でやることになる。決算書の見方、プレスリリースの作り方などのノウハウが蓄積されている。

 

今まで関心がなかった部署の仕事を知ろうとすることがスタートになる。仕事でつながりがないような人と接していこう。質問して教わっていこう。資料も見せてもらおう。資料一つとっても社外秘的なものばかりだ。仲良くなると後々つながってくることもある。

 

独立すると経営に関するすべての事を自分一人でやることになる。そこそこの規模の会社なら各部門ごとの担当は専門家に値する。そんな専門家たちと簡単に話ができる。ノウハウも教えてもらえる。社内の既にいるプロを活用しない手はない。

 

単に仕事をこなすだけではもったいない。自分が起業した後のことも考える。その上で彼らと付き合い情報を集めていく。お金をもらって自分が磨ける、こんなありがたい話ってどこにあるだろうか?実際にビジネスとしてながれている現場から得るのが最速の方法になる。会社にいながらにして情報収集する。そしてそれを将来の自分の経営に生かすこと。会社を辞める直前の日まで、会社にあるリソースをすべて手に入れてやろう。そんな意気込みでいてほしい。

 

将来の人脈候補が確保できる

お客さまや取引先との関係づくりに名刺交換がある。名刺をもらった人が自分の人脈と勘違いしていないだろうか?そうではない。なぜなら、名刺交換をした人はあなた自身にではなく「○○社のあなた」にくっついている人たちだからだ。彼らは「○○社の課長、マネージャー」のあなたと付き合いをしている。

 

苦い体験談がある。会社員時代、関連会社の人たちと付き合っていた。「三宅さんの言う事ならお任せください!」「三宅さんとは一蓮托生です」そんなことを言ってくれる人もたくさんいた。でもその後転職し、独立してからは何の連絡もなくなった。当たり前と言えば当たり前のことだ。いかに自分が会社の看板に頼って生きてきたかを痛感したのを憶えている。

 

起業後にサラリーマン時代の名刺を頼りに連絡しても「どちら様でしたっけ?」なんてことになりかねない。そうなってから慌てていてはあとの祭り。一個人としての関係づくりをしていこう。できるだけ接点を広げよう。会社を辞めた後も自分個人と付き合ってくれる人は誰なのか?自分ができないことをやってくれる人がいないか?そんな人を書き出してみみよう。

 

無料で商品サービスを提供できる

新しく世に送り出す商品サービス。果たして本当に買ってもらえるのだろうか?不安に感じるはずだ。買ってもらえるか否かその答えは実際に売ってみないとわからない。じゃあどうしたらいいのか?実際売ってみる、試してみるということになる。これをテストマーケティングと言う。

 

テストマーケティングは量をこなすことで価値が出る。何度もしつこく繰り返すことで商品サービスが改善されるからだ。量をこなすためにはたくさんの相手が必要になる。快く引き受けてもらうためには無料提供が基本になる。

 

サラリーマン時代はテストマーケティングは無料でできる。本業で収入があるからだ。一方独立起業してからは無料提供が難しくなる。日々日銭を稼がないといけないからだ。量をこなすのがテストマーケティング。満足いくまでやるにはその間の資金が必要になる。無料で商品サービスを試しながら改善でき実績もできる。サラリーマン時代の特権だ。

 

テストマーケティングはどんな感じでやるのだろうか?イメージを湧かせてもらうため、いくつか実際に関わったメンバーの事例を紹介する。コーチングビジネスで起業したい人は、まずはサラリーマン時代に100人と無料コーチングをして、生の声をフィードバックしてもらった。

 

アウトドア事業を志す人はまずオリジナルの1Dayキャンプを企画した。参加費は原価のみとした。実際の段取りはやってみないとわからないものを発見した。その様子を動画に撮影。ホームページに来た人が当日イメージが湧くような素材に応用した。さらに参加者にどんなことをやってほしいかをヒアリング、独立後のコンテンツづくりに生かした。

 

ダイエットアドバイザーを志す人は、オリジナルプログラムを企画した。でもそれがお客さまにどれくらい受け入れてもらえるのかはわからない。まずは知り合いに声をかけ1ヶ月~3ヶ月にモニターになってもらった。相手が出せそうな価格ややってほしいこともその場でヒアリングし、商品を磨き直した。

 

テストマーケティングには副産物がある。アカデミーには180人を超えるメンバーがいる。起業前にメンバー同士でテストマーケティングし合う仕組みがある。そこでは相手の商品サービスの良いところと改善点をフィードバックする。相手の商品サービスががわかるのはもちろん、相手の人柄まで理解できる。本当の紹介が生まれることにつながっていく。

 

日々アンテナを立てることの重要性

ちょっと想像してみてほしい。まず自分の周りの赤いものが何個あるかを数えてみる。数え終わったら目を閉じる。数秒後目を開ける。青いものは何個あるか考えてみる。青いものの数はわからないはずだ。なぜか?それは赤いものに意識がいっていたからだ。人は自分が意識したものしか頭に残らないということだ。

 

「今自分がやっていることは独立後の何かの役に立たないか?」そんなアンテナをいつも立てておこう。自分手に入れたいものにアンテナさえ立てておけば、関連することが必要な情報として入ってくる。逆にアンテナがなかったらそのまま素通りしていくだけ。起業を志すのならサラリーマン時代からアンテナを立てる訓練をしておこう。

 

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