起業して長く事業を営んでいる人の習慣

2016.11.07 (月)

起業して年数を経るとその人には厚みが出てきます。「事業を営む」という言葉がしみ込んでいく感じです。きっとさまざまな苦労を乗り越えていくからだと思います。「この人は少し違うなあ・・・」と感じる人はほぼ例外なく事業をそれなりの年月歩んできた人です。

 

先日「この人は少し違うなあ」と感じる出来事がありました。Aさんに体験授業に参加いただきました。Aさんは20年自分で事業をやってきた人。何でそんな人が参加したんだろう?不思議に思っていました。「20年以上小さな事務所をやっていてスタッフが2人いる。自分も60歳を超えた。今いるスタッフのために何か新しいことを始めたい。でも何から手をつけたらいいか、何ができるかわからない」あとで話を聴きその理由がわかりました。

 

体験授業参加後、個別面談の予約をいただきました。ところが面談前日になって身内で不幸があったようで「キャンセルしてほしい」とのメールが送られてきました。メールに加えて電話も入ってきました。ちょうど電話に出れない状態だったので留守電が残っていました。「前日に勝手なことを申し上げ大変失礼しました」と丁寧なメッセージが残されていました。こちらからも電話を入れやりとりが終わりました。

 

そして迎えた面談当日。今抱えていらっしゃる悩みをひと通りお話になりました。聴けば聴くほど強みになるところが隠されているようです。そのあたりを棚卸ししてみてはとアドバイスしました。「今日はありがとうございました。ヒントがもらえて助かりました」と面談料の封筒を置いていかれました。後で見るとその中にはきれいなピン札が1枚。体験授業経由は特典なのにそれ以上の金額でした。すぐさま「余分にはいただけないので返金します」と連絡すると「こちらがキャンセルしたのでその分として受け取ってください」との返事が来ました。

 

電話があったこと、金額の大小とかお金をもらったことをどうこう言いたいのではありません。ドタキャンをすることで迷惑を掛けるという相手の立場に立った姿勢。キャンセル料のことなんてひと言も言っていないのに気持ちを添える心配り。ささいなことのようです。でもこれが事業を長く営んできた人の厚み、そして人間性。学びの多い出会いになりました。

 
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