個人事業主になる名刺や肩書きのつくり方

2017.07.29 (土)

個人でビジネスを始めるときに必要になるのが名刺。サラリーマン時代は会社の看板があっての自分。名刺は会社を表すものでした。起業すると名刺はあなた自身の顔になります。自分をひと目見て相手にわかってもらうためには、キャッチフレーズや肩書きといったものを入れることになります。このページでは個人事業の名刺のつくり方とそれに伴うノウハウを紹介します。

 

名刺に必要な3要素

会社では何気なく配っている名刺。起業すると名刺のもつ意味合いが大きく変わります。会社では「○○会社のあなた」を売っています。起業家は「あなた自身」を売ります。名刺はあなた自身の分身の役割をします。それだけ重要なツールです。

 

名刺には必ず入れないといけない3要素があります。1つ目が「キャッチフレーズ」。キャッチフレーズとは、ひと目見てどんなことをしている人がわかるものです。加えてどんな人にどんなことで役立てるのかがわかるものです。「だれが」「どうなる」が入っている必要があります。「だれが」「どうなる」を決めることはビジネスを決めることにつながります。つまりキャッチフレーズを組み立てることはビジネスそのものを組み立てることにつながります。

 

2つ目が「肩書き」。肩書きはそれを見た相手が「どんなことをされているんですか?」と質問をしてくるようなものにしましょう。異業種交流会を行った場面をイメージしてみます。そういう場は自分のことを売り込みたい人ばかりが集まっています。名刺交換をするなり自分のことをPRしはじめます。

 

お互いがそうですから相手の話なんてろくに聴いていません。そんな中で名刺を渡してもほとんど意味がありません。大切なことは相手に聴く耳をもってもらうことです。その時どうしたらいいか?それは相手に質問をしてもらうことです。質問するということは「今からあなたの話を聴きますよ」という心理になっている状態です。

 

もう一つが「世界でたったひとつ」の肩書きであることです。起業家は自分で仕事をつくりだす人です。肩書きは職業を表します。つまり今まで世の中になかった職業をつくってやるくらいの気概を肩書きに込めてみましょう。肩書きこそ他にないものにこだわる。ぜひ実践してみてください。

 

3つ目が「顔写真」。相手が名刺を目にするのは2回の場面があります。名刺交換の場面と名刺整理の場面です。2つのうちでも顔写真が重要になるのは名刺整理の場面です。数ヶ月経って名刺を見返したことを想像してみてください。その名刺がどんな人だったか思い出せると思いますか?よほど印象に残っている人でもないかぎり思い出すことは不可能です。

 

そんなとき、顔写真があると思い出してもらえやすくなります。思い出してもらえないということはあなたの名刺はゴミ箱行きということです。顔写真があるのとないのでは雲泥の差です。写真の撮り方にもひと工夫しましょう。あなたの仕事ぶりがイメージできるような写真です。人と話すのが仕事なら会話をしているシーン。物づくりをしているのなら、そういうシーン。そんな感じです。笑顔だけのイメージ写真で終わらせないように注意してください。

 

「キャッチフレーズ」「肩書き」「顔写真」売上をつくる名刺に必要な3点セット。忘れないようにしましょう。

 

肩書きは対象を絞る

肩書きを考えるときに陥りやすいのが対象を広くしてしまうこと。これはよくありません。具体例を挙げてみます。IT関係に長年勤めていたAさんがいます。「お客さまはどんな人ですか?」Aさんに質問します。すると「企業関係者からさまざまな業種でITに関わる人からITに関心がある人すべてです」こんな答えが返ってきます。

 

「ではどんな肩書きにしますか?」と質問します。すると「IT総合コンサルタントです」こんな答えが返ってきます。守備範囲が広いからどんなことでも相談に乗ります。そんな気持ちだと思います。間口を広げてビジネスをしたい。一人でも多くのお客さまをつかみたい。そんな思いでついつい範囲を広げてみたくなります。

 

実はまったく逆の発想が必要です。お客さまからみたとき、あなたは何をしてくれる人なのか?自分の悩みをどうやって解決してくれるのか?それがひと目でわかるものにしていくことが重要です。総合というと何でもできそうですが相手から見ると何をしてくれるのかがわかりません。何でも屋は結局のところ何もできない・・・そんなことになりがちです。

 

チェーン店ではなく、個人経営の飲食店のこういう問題をITのこの分野を使って解決するなら「飲食個人店専門フェイスブック集客コンサルタント」こんな感じです。自分はあなたのこの悩みをこういう方法で解決します!肩書きはできるだけ具体的に絞り込んでつくっていきましょう。

 

肩書きは複数書いてもいいの?

「名刺に肩書きをつけようと思うのですが、何個まで書いていいものですか?」こんな質問を受けました。結論から言うと、複数並べない方がいいです。そもそも肩書きを書く目的は何でしょう?

 

こんな場面をイメージしてください。あなたがある人から名刺を受け取ったとします。そこには会社名、名前、肩書きが書いてあります。肩書きを見て何を思いますか?その人が何をやっている人なのかを考えますよね。

 

ところが、いろいろ書いてあったら「たくさんあるけど、いったいこの人は何をやっているんだろう?」ということになってしまいます。思いついたもの中から、相手の問題を解決するために、自分として一番強みを発揮できるもの一つに絞りましょう。

 

肩書きを作るコツは「どんなお仕事をされているんですか?」と質問してもらえるようなものであること。質問されたら説明できますね。自分からでなく、相手から説明してと言われること。そうすれば、その場は聴いてもらえる状況になっています。

 

ここがポイントです。三宅の場合は「天職デザイナー」です。肩書きとは別に「キャッチフレーズ」があります。キャッチフレーズは、ひと目見てあなたが何をやっている人で、どんな役立つことをしているのかがわかるものです。三宅の場合は「モヤモヤスタート身の丈起業」です。肩書きとキャッチフレーズを使い分けていきましょう。

 

屋号や社名の決め方

起業してはじめる会社は自分のものです。その社名にあたるものが屋号です。屋号を考えるのはとてもたのしい作業です。屋号を決めるときに注意すべきことがあります。それは「自分の思い入れでつけてしまわない」ということです。起業当初に優先すべきことは、格好よりも一人でも多くの人に自社を知ってもらうことです。そのため大切なのは、屋号や社名を見た人があなたがどんなことをしているのかイメージできることです。

 

屋号のつくり方の手順です。まず、あなたのビジネスのキーワードを書き出します。例えば、朝活ビジネスを始めるとします。朝活、セミナー、ワーク、ビジネス、コミュニケーション・・・思いつくままどんどん書き出します。次に出たキーワードを組み合わせてみます。「朝活ワーク」「朝活コミュニケーション」といった感じです。最後は目を引くキャッチに仕上げます。ASAワーク、ASAコムといった感じです。

 

三宅は創業当初、「大五郎笑店」と名乗っていました。家族にしかわからない由来があってつけました。なのでとても気に入ってました。でも名刺交換すると、何屋さんかわかりません。居酒屋さんですか?何度も訊かれたものです。お客さんに何屋はわかってもらわないと意味がありません。創業時はなおさらのことです。ひと目見て、どんな会社なのかがわかること。そんな素敵な屋号を考えてみましょう。

 

将来的にずっと使いたい社名を決めるときは商標登録をチェックした方がベターです。社名は商標(商品やサービスの出所を表示するもの)として使用されます。なので社名を決める際には他社の商標権を侵害しないかチェックすべきです。知財の無料相談窓口であれば弁理士会がやっているものなどいろいろあります。具体的にチェックのみを無料でやってくれるというところは少ないようです。

 

ある法人名で商標権を取得したいと考えているのであれば、商標出願(こちらは有料)に伴うサービスで無料でやってくれる事務所はあります。ネットで検索して探してみてください。似ているものが見つかった時にどう判断するかは自分の判断になります。「商標検索」→「称呼検索」で検索してみてください。

 

書きすぎない

最初陥りがちなのがたくさんの情報を書いてしまうこと。裏面に自分のプロフィールを小さな文字で長い文章で書いてしまう。少しでも自分のことを知ってもらいたい思いが先行するわけです。ここで必要なこと。名刺をもらった人がどこを見ているかということ。

あなたは名刺をもらったとき、どこを見てどこを読んでいますか?長文のプロフィールが小さな字で書いてあったらそれを読みますか?よっぽど印象の強かった人なら別ですが、まず読むことはないでしょう。

 

名刺はもらった人の目線で考えること。名刺は第一印象でポイントを伝えるものであること。そして自分の口で言葉を添えるものであること。一度会って二度目のアポをもらったとき、はじめて自分のプロフィールを書いたパンフレットを渡せばいいんですね。

 

すべての情報、自分が伝えたい情報を名刺に入れてしまう。やってしまうケースです。名刺はもらった人目線で考える。伝えたい情報をひとつに絞って載せること。忘れないでください。

 

名刺に入れる写真の選び方

交流会やセミナーで名刺交換を重ねるとあっという間に何百枚という名刺が集まります。そのつど整理すればいいのですが、なかなかそうはいきません。数ヶ月に1回、名刺を整理します。その時に気づくことがあります。名刺に会社名と名前しかない人はほとんど思い出せません。よっぽどインパクトのあった人は別ですが、まず憶えていないというのが普通です。

 

その中にあって顔写真のある名刺なら記憶がたどれます。顔写真のあるなしでは大きな差が出るわけです。さらに顔写真の撮り方は普段の表情、仕事がイメージできるものがベストです。コンサルタントなら人と会って話している風景、モノをつくっている人なら現場でモノを作っている風景といった感じです。よくある修正してつくり笑顔できれいに仕上がったプロフィール写真は実物と相違が出るのでおすすめしません。

 

名刺だけなく、ホームページやフェイスブック、ブログといったメディアでも同じ写真を使いましょう。あちこちであなたの写真を目にすることで相手の脳裏の残っていきます。大切なことは接触頻度。写真を目にすることも接触頻度の一つ。ないがしろにしないことです。

 

起業準備中はお金を掛けずに作る

「名刺作成はパソコンで自作ですか?それとも、外注したほうがいいですか?」起業準備の人から出る質問です。たしかにどうやって作っていったらいいかわかりませんよね?

 

ネットで2000円とか3000円でテンプレートで作ってくれる業者はたくさんあります。そういうところへ頼めばいいのでしょうか?いえいえ、最初のうちはパソコンで自作しましょう。家電量販店などに行くと、
親切なソフトがついた名刺シートを売っています。それで十分です。
 

なぜなら、名刺は一度作って終わりというものではないからです。作ったもので名刺交換をします。「実際しゃべってみると何だかしっくりこなかった」「相手からこれってこういう意味ですか?と突っ込まれた」などいろんなことが起こります。
 

そこで、修正したり、相手からもらうフィードバックを取り入れたり。改善を重ねていくんですね。だから業者に100枚とか頼むともったいないことになります。こうした活動をしばらく続けて、ある程度これでかたまったというタイミングで外注するわけです。最初からお金をかけた名刺は作らないようにしましょう。

 

最初は持参して口に出す

セミナーや交流会などリアルな場に行くときはじぶん名刺をもっていきましょう。初参加で名刺がないのはしょうがないこと。でも2回目以降は必ずもっていきましょう。そして開始前や休憩時間をつかってどんどん名刺を配りましょう。もちろん自己紹介をしながらです。

 

「口に出して話す」これが情報発信です。作る枚数はその日に配れそうな枚数で十分。せいぜい15枚程度。口に出して反応をもらってブラッシュアップするために配るのが目的です。お金をかけてはいけません。家電量販店で売っている500円程度のシートで十分です。

 

重要なのがキャッチフレーズ。「○○が△△になる専門家」です。自分で話すとしっくり感がわかります。相手に突っ込まれるとどこを直せばいいかわかります。とにかく配ってどんどん話してみることです。

 

裏面には相手との「共通点」が見つかりそうなものを入れます。出身地、趣味、好きな食べ物・・・そんなところです。共通点が見つかると親近感が湧きます。一気に仲良くなれたりします。名刺の役割は「相手との会話をつくりだす」ことにあります。

 

肩書きを名乗ることの意味

「専門分野を決めた後、肩書きを決めて名刺を作るのが重要とのことですが、何の経験も実績もないのにそんなことをして意味があるんでしょうか?」こんな質問があります。結論から言うと、意味があります。というよりやらないといけません。

 

自分自身が専門家と名乗ること、情報発信をすることで周囲に人が集まってきます。逆に発信しないと誰も寄ってきません。たしかに最初はプレッシャーがかかりますがそのことで起業準備は加速していきます。

 

最初から完璧な肩書きや名刺を作る必要もありません。それこそ無理な話です。情報発信しながら試行錯誤し自分なりの立ち位置を決めていく。この試行錯誤がどれだけできるかが起業準備期間に重要なプロセスです。

 

名刺交換とフェイスブック

サラリーマン時代は毎日顔を合わす相手がほぼ決まっています。会社の中が中心です。個人で起業すると、人と会う場面が圧倒的に増えてきます。日々新しい出会いがたくさん起こります。そこで最初に行う行為が名刺交換です。名刺は「あとで思い出してもらえる」名刺が最適です。

 

今は名刺に加えてフェイスブックというツールがあります。「フェイスブック、やっていらっしゃいますか?」「後ほど友達申請させていただきますね」初対面の場でもこんな会話が普通になりました。フェイスブックで人のつながり方が変わりました。

 

何が変わるのかというと・・・名刺だけの時はこれはいう人にはあとでメールを送ります。中には葉書を書いて送る人という人もいます。どちらもすばらしいことです。でもどちらも形式ばっているし、手間が掛かるのでなかなか続きづらいものです。人とのつながりは継続できることが一番です。

 

そこでフェイスブックです。フェイスブックを使うと相手の人がどんな日常を過ごしているのかがわかります。会うときは事前に相手のここ数日の投稿を見ておきます。「山梨のキャンプはたのしそうでしたね」「お子さん、いい絵を書いていましたよね」会った最初にこんな会話の切り出しをします。それだけで一気にその場が和みます。

 

「この人、自分の事を見てくれてるだ・・・」そう思うと誰だってうれしいものです。みんな自分の近況を周囲に知ってもらいたいから投稿しています。だったら反応してもらえるのが一番ですよね。少しくらいご無沙汰だったとしてもこのひと言ですぐさま空いた期間は埋まってしまいます。フレンドリーさが増していきます。

 

大切なことは相手のことを「気にかけているよ」という表現できる力です。相手とのコミュニケーション、人間関係づくりはここから始まります。心の中で思っているだけでは相手には伝わりません。フェイスブックはそんなことを具体化してくれる代物です。

 

今世の中にあるコミュニティと呼ばれるものは、ほぼフェイスブックグループを使ったものが大半です。そうしたコミュニティに関わっていくときにも常日頃からフェイスブックに使い慣れておく必要があります。

 

サラリーマン時代は会社の人に見られてしまうなどなかなか使いづらいフェイスブック。でも個人で起業を志すのなら、サラリーマンのうちからフェイスブックでコミュニケーションをすることに慣れておきましょう。毛嫌いしていては始まりません。何でもチャレンジすることで見える世界は変わってくるものです。

 

名刺を話すことは起業へのトレーニング

 

起業家の名刺はサラリーマンで使っている名刺とは訳がちがいます。会社の名刺は会社の看板があっての自分です。起業家の名刺はあなた自身です。あなた自身をどうやって知ってもらうのか?たくさんの人の中から思い出してもらえるようにするのか?その役割を果たすのが名刺です。言ってみればあなたの分身です。

 

最終形はあなたをブランディングする名刺をつくっていきます。起業準備中は「じぶん名刺」をつくります。まずはどんな形でいいです。とにかく作ること。そしてそれを第三者に渡して自分のことを話してみること。名刺もそのつど修正していきます。この繰り返しで発信力がついていきます。

 

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