自分の強み、起業ネタ、やりたいことの見つけ方

「起業するにも自分に何ができるかわからない」「自分に強みがあるんだろうか」「これといって好きなこともないし」「どういう方向で進めばいいんだろう?」「起業ネタが見つからない」「自分を見つめ直すと言われても何から始めていいのかわからない」「やりたいことが見つからない」「起業するには他人と違う秀でたものがいるんですよね?」こんな相談をよく受けます。自分の強みは何なのか?自分は何ができるのか?は起業を考えたとき最初の登竜門になります。ここでは、こうした自分の強み、起業ネタ、やりたいことの見つけ方のコツを指南します。

 

 

自分のことは自分ではわからない

 

自分の強みを見つけるときに知っておきたい大前提があります。それは「自分のことは自分ではわからない」ということです。「起業して何をするかは自己の棚卸」と本やセミナーで一般的に言われています。「そうか、自分を見つめ直すことなんだ」そう思って作業に取り掛かります。好きなことを100個書き出してみるとかいろいろと試してみます。ところがやればやるほど自分は何がしたいのかわからなくなったりします。これってなぜでしょうか?

 

それは第三者に話してみるというプロセスを踏んでいないからです。まず自分自身を振り返って書き出すことは重要です。これなくして棚卸の一歩は踏み出せません。ただ自分で自分を見つめ直すには限界があります。人には自分では気づけない自分がいるからです。自分では気づけない自分は第三者の力を借りる必要があります。

 

ジョハリの窓という心理学のモデルをご存知でしょうか?人には、自分も他人も知っている自分、自分は気付いていないが他人が知っている自分、自分は知っているが他人に隠している自分、自分も他人も気付いていない自分の4つの窓がある。人間関係をスムーズにし、コミュニケーションの円滑化を図るためには、自分も他人も知っている自分を大きくすることが必要というものです。このモデルにある「自分は気付いていないが他人が知っている自分」と「自分も他人も気付いていない自分」が第三者の力を必要とする部分になります。

 

第三者の力を借りるためにやること、それが話すこと。自分のことをフルオープンにして話します。話をし始めると「あ、自分はこんなことを思っていたんだ」「こんなところに熱が入るんだ」そんなことがわかります。書いているだけでは絶対つかめない感覚です。同時に話すことでより頭の整理がついてくるから不思議です。

 

そして一番重要なことが話した相手からのフィードバックです。「それってすごいことですよね」「えっ?自分では当たり前だと思っていました」こんなやりとりが起こります。これが「自分は気付いていないが他人が知っている自分」です。自分の本当の強みや魅力が発見できる瞬間です。このように棚卸をフィニッシュまでもっていくには第三者の力が必須です。一人で考えるだけで答えを求めないようにしてください。

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このながれはなかなか自分一人ではできないものです。ちゃんとしたフィードバックができる第三者と会話ができる場をつくって取り組むことをおすすめします。自分がやりたいことは何なのか?自分の強みは何なのか?そこから出る起業ネタは何になるのか?起業準備でもっとも重要なステップです。これがしっかりしていないとあとあとブレてしまいます。自分軸の確立にはしっかり時間をかけて取り組んでみてください。

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起業に特別なスキルは要らない

スキル

 

自分の強み、起業ネタ、やりたいことはどうやって見つけていくのでしょうか?他にはない秀でたものというところで考えてみましょう。起業は、サラリーマンから見ると、普通ではない特別な世界。会社からスピンアウトした一部の有能な人だけがやるもの。一か八かの大勝負。清水の舞台から飛び降りる覚悟がいる。大きな資金力が要る。その中で成功しようと思ったら、世の中にないことをやるか、他の人にはない卓越したスキルや人脈をもっているかがないと成功しない・・・そんなイメージをもっていませんか?

 

僕もサラリーマン時代はそう思っていました。でも実際に「こっちの世界」つまり起業の世界に来るとわかることがあります。実はそんなに特別なことではないということを。例えば、人に教える系のビジネスをするとします。いわゆるコンサルタントと呼ばれる職業があります。コンサルタントといえば大前研一さんとか神田正典さんとかが頭に浮かびます。あんなすごい人たちのようになるなんて無理、そう思いますね。そうするとやっぱり違う世界の話と思ってしまいます。

 

ここでお客さまの目線に立ってみます。あなたが何かビジネスで悩みや困りごとがあったとします。その時に大前研一さんに相談に行くでしょうか?いきなり相談できませんよね?もし相談できたとしても、そもそも何を相談したらいいかに困るはずです。(実際はコンサル料とか現実的な問題もありますが(笑)そもそも敷居が高いわけです。自分とはレベルが違いすぎるわけです。わかりやすくするためちょっと極端な例を挙げてみました。何となく感覚だけつかんでみてください。

 

もし自分が相談に行くなら、もっと身近で同じ目線に立ってくれるような相談しやすい人を選びたいと思いませんか?ここにポイントがあります。初心者やそのことをあまり知らない人は「ちょっと先を行く先輩」的な人に相談してみたいものです。その道で大家とかそういう雲の上の人の話はためになってもいざ自分が実践するとなったら隔たりができます。

 

このことを相談される側からみるとどうなると思いますか?初心者の人より、少しだけ経験や知識があるレベルでよくなります。今までやってきた経験、人一倍好きなこと、情熱を注いできたことの中から人より少しできることは見つけていきます。忘れていることもあります。とにかくしっかり掘り下げていきます。起業してごはんを食べていくためには、超専門的なスキルや知識が必要ということではありません。要は困っている人の役に立つことができるか否かが重要。起業は特別な人がするものという誤解、少し理解いただけましたか?

 

本当にやりたいことは見つからないもの

 

多くの人が陥る落とし穴が「自分が本当にやりたいこと探し」です。結論から言います。本当にやりたいことは考えただけでは見つかりません。ここでのポイントは「本当に」という形容詞をつけるか否かです。「本当に」とはある意味完璧を求めた言葉です。そもそも自分がやりたいことを考えるだけで完璧を期すことに無理があります。本当にやりたいことは何なんだろう?と考え始めたら、いわゆる自分さがしが始まります。これを「本当にやりたいこと探し症候群」と呼んでいます。自分探しの旅が始まると堂々巡りばかりです。自分探しを始めて10年になる・・・これまでの相談者の中にはそんな話をする人もいたりします。

 

じゃあ、どうしたらいいのか?答えは60点できたら動いてみること。いったん集中してやりたいことを突き詰めてみる。突き詰めてみてこれかもしれないなあ・・・と思うものが見つかったら、まず動いてみることです。動き始めると必要な人が周囲に集まってきます。これからの自分につながるようなご縁が生まれるようになります。情報発信を始めると自分に必要な情報が入ってくるようになります。アンテナが立っているからです。「自分が本当にやりたいことは何なのか?」を考え過ぎないでください。それをすることは結果として自分がその場に留まることになってしまいます。

 

自分の原点を見つけるたった一つの方法

原点

 

じゃあ、自分がやりたいことをどうやって見つければいいのでしょうか?そのためには「あなたのやりたいことの原点」がどこにあるのかをつかむ必要があります。原点を探し出すやり方をお伝えします。やりたいことの原点は、これまでの人生を振り返って「たのしかったこと」の裏側にあります。

 

では原点を掘り起こす質問をします。「あなたがこれまで人生を生きてきた中で、今でも当時の情景が浮かんでくるくらいたのしかった出来事、印象に残ることを3つ挙げてみてください」幼少期にまでさかのぼって考えてみてください。

 

一例として僕の例を挙げてみます。僕は小学校2年のとき、近所の病院の裏庭に秘密基地をつくりました。秘密基地というのは穴を掘ったもので、中に子供3人が入れる程度のスペースをもったものです。このとき友達3人と作業して出来上がって中に隠れたあの感覚は今でも鮮明に覚えています。2つ目が学生時代に所属した野外活動研究会での野宿やキャンプの風景。これも映像が浮かんできます。3つ目がサラリーマン時代。現場から本部へ行き、まったくのゼロから100人のプロジェクトを立ち上げ、あるシステムを完成し、全国展開したときのこと。これも昨日のことのように思い出されます。

 

3つの出来事を思い出したら、なぜそのことがたのしかったのか「理由」を掘り下げてみます。例の場合、小2のときの原体験は、何もないゼロからみんなで一緒につくり上げることができたから。学生のときは自然の中で仲間と膝をつき合わせ、ホンネの付き合いができたから。サラリーマンのときは、まったくの白紙から自分が中心となって仲間を巻き込んでゴールを達成することができたから。という答えが出てきました。

 

最後に「理由」の共通点を整理してみます。例の場合で説明すると、自然の中で、何もないところから自分が中心となってホンネで仲間を巻き込みながらゴールを達成することというフレーズが出てきます。これが僕が自分でやりたいことの根っこにあるものです。歩んできた人生の中でたのしかったことの理由からあなたのやりたいことの原点が見つかります。自分がやりたかったことのフレーズが満たされることを基盤に自分軸を立て、専門分野や起業ネタを決めていきます。

 

天職とは毎日心からたのしくできる仕事のことを言います。僕の場合、今まさにやっていることがこれに当てはまります。天職デザイナー、天職塾フリーエージェントアカデミーはまさに僕の天職です。でも最初からこんなことがやりたくて今に至ったのではありません。起業していろいろと試行錯誤しました。これが本当に自分のやりたいことだったのか?自問自答を続けてきました。ビジネスの内容も変えていきました。そんなある日、このワークに出会いました。そしてまさに天職を見つけることができたのです。シンプルで的を得ています。それ以来、起業モヤモヤ相談にいらっしゃった方にはこの手順を必ずお伝えしています。

 

自分オリジナルの強みを見つける正しい棚卸の極意

棚卸

 

やりたいことの原点を見つけたら、次のステップは「じぶん棚卸」です。リソースの棚卸しと人生まるごと振り返りの両面でやっていきます。リソース棚卸しは、今までやってきたこと、人一倍好きなこと、情熱を注いできたこと、できること、得意なことを書き出していきます。このとき中途半端な作業ではだめです。徹底してやります。手書きで書き出します。なぜ手書きかというと、その方が断然思考がまわるからです。またあとで見直したとき、そのときどう考えていたかがわかるからです。

 

棚卸しは何度かに分けてやる方が効果的です。一度寝かすと別のものが浮かんできたり思い出されたりします。パソコンに文字を打つのとは雲泥の差です。やってみないとわかりません。ぜひ試してみてください。それがしっかり書き出せたら、信頼の置ける第三者できれば同じように起業を志す仲間に書いたことを話してフィードバックをしてもらってください。自分の強みは自分では気づかないところにあるものです。このステップを忘れずやりましょう。強みや起業ネタをあらい出す上で仲間の存在は不可欠です。天職塾ではそういう強固なヨコのつながりをつくっています。

 

人生まるごと振り返りは、文字通り今までの人生を振り返ります。幼少期、小学校、中学校、高校、大学、20代、30代、40代と年代別にやっていきます。その年代ごとで今でも印象に残る出来事、出会った人、出会った言葉、つらかったこと、苦労したこと、挫折したことを文章で書き出していきます。この作業の中で「転機」になったことがわかります。今の自分を形づくっているものも見えてきます。ビジネスを立ち上げたとき、「なぜこの仕事をしているのか」を導き出すものになります。将来お客さまになる人にに共感をつくり、ひいては信頼関係をつくることにつながります。

 

リソース棚卸しで出てきた情熱を注いできたものを軸に、今までやってきたこと、できること、得意なことを組み合わせてみます。そして最後に「情熱×できること」の組み合わせで出てきたものを求めている人がいるのかの確認です。ニーズの把握ですね。こうして起業ネタを決めていきます。

 

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